「技術文書を楽しんで書く」という気持ちで技術文書を書く方は少ないと思います。少ないというよりほとんどいないかもしれません。「技術文書を書く」ということと「楽しんで書く」ということが結びつかないからです。
「技術文書を書く」ということと「楽しんで書く」ということを結びつけるのが「読み手のことを考えて書くこと」です。
技術文書を書くことは日々の仕事の一つです。毎日,様々な技術文書注)を書いていると思います。このとき,「読み手のことを考えて書く」という考えを持つことで「技術文書を楽しんで書く」という気持ちが出てきます。
注):技術文書とは,日常業務の中で書くすべての文書のことです。例えば,報告書,会議や打ち合わせで使う資料,提案書,企画書,日常のメールなどです。
これは,「両親のことを考えて,両親に喜んでもらうための旅行を計画するうえで様々なことを考えるのが楽しい」と同じです(前回のブログ参照)。
技術文書を書くときも,「読み手のことを考えて,読み手に喜んでもらうための技術文書を書くうえで様々な書き方を考えるのが楽しい」と言えるかもしれません。
技術文書を書くときにはいつも楽しんで書いています。メール1本を書くときにも楽しんで書いています。読み手のこと考え,「どのように書いたら,読み手から,このメールはわかりやすい(内容が明確に伝わる)』と言ってもらえるか」と書き方をいろいろ考えながら書いているからです。
繰り返しになりますが,「読み手のことを考えて書くこと」が技術文書を楽しんで書くための重要なポイントです。
次回に続きます。