「技術文書を楽しんで書く(その1)」で書いたような両親の旅行の計画を立てることを考えてください。両親が喜ぶ旅行先を決めるためには様々な観光地や宿泊先などの情報が必要です。これらの様々な情報があれば,様々な情報の中から,両親が喜ぶ観光地あるいは宿泊先などを選ぶことができます。これが,両親が喜ぶ旅行の計画を立てるときの楽しみです。
技術文書を書くときも同じです。読み手から「この技術文書はわかりやすい(内容が明確に伝わる)」と言ってもらう技術文書を書くためには,様々な書き方を知っている必要があります。様々な書き方を知っていれば,様々な書き方の中から,「この技術文書はわかりやすい」と言ってもらえる技術文書を書くための書き方を選ぶことができます。これが,このような技術文書を書くときの楽しみです。
自分の持っている書き方(使っている書き方),例えば,結論を先に書く,表を使って書くあるいは写真や図を入れて書くなどの中から,「この技術文書はわかりやすい(内容が明確に伝わる)」と言ってもらえる書き方を選んでください。
あるいは,「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の3原則」の考え方を使ったり,「6つのルールと18の書き方」の中から書き方を選んだりしても構いません。
「読み手のことを考えて書くこと」を実践して,技術文書を楽しんで書いてください。