あるウェブサイトに以下のようなことが書いてありました。
この記事を読むための時間:2分
記事を読むための所要時間が書いてあるウェブサイトを初めて見ました。
この記事を読んでもらうことを目的としてこのようなことを書いたのだと思います。つまり,これは,「2分程度で読める記事なのでこの記事に関心がある方は読んでください」というメッセージだと思います。
読む方も「2分程度で読めるならば読んでみよう」という気持ちになります。
このようなことを書くことはウェブサイトを作成する側にもメリットがあります。わかりやすい記事を書くからです。「2分程度で読める記事にする必要がある」と自分で制限を設けて書くことから書く内容を絞り込みます。その結果,贅肉のないスリムなわかりやすい記事になります。制限がないとダラダラと書き贅肉の付いたわかりにくい記事になります。
「仕事の成果の概要をA3判の用紙1枚でまとめる」,「20分で顧客に仕事の成果を報告する」,「10分で提案内容を説明する」のように制限を設けると伝える内容を絞り込みます。絞り込むことで重要なことが明確になります。制限があることから伝える内容の優先順位が明確になるからです。
制限を設けることで伝える内容を絞り込むことから,読み手や聞き手に短時間で重要なことを伝えることができます。また,読み手や聞き手も短時間で重要なことがわかります。重要なことを短時間で伝えることは読み手や聞き手に負担をかけません。
「制限を設けて書く・話す」ことで,“書くこと”と“話すこと”の質が上がります。これが,“書くこと”と“話すこと”の質を上げる方法です。
■制限を設けて書くことについては,2016年11月17日に「制限を設ける」というテーマのブログでも書きました。
■制限を設けて話すことについては,2018年3月12日に「わかりやすく説明する(説明時間を事前に決める)」というテーマのブログでも書きました。