仕事を円滑に進めるための方法とは,コミュニケーション力を高めて,「君の書いた会議の資料はわかりやすい」と言われるような技術文書を書くことです。
「コミュニケーション」と聞くと「会話」を思い浮かべると思います。「技術第2部は,コミュニケーションが取れていない」と言うと,「技術第2部は,会話を通したコミュニケーションが取れていない(意思の疎通が取れていない)」のように解釈すると思います。
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)の中に「コミュニケーション」があります。このコミュニケーションの定義から,「技術文書=コミュニケーションの手段」と考えることができます。
技術文書を通したやり取りも書き手と読み手との間でのコミュニケーションです。
会話でのコミュニケーションでは,例えば,「君の説明はわかりにくい」と言われたら仕事が円滑に進みません。聞き手に説明の内容が明確に伝わらないからです。「君の説明はわかりやすい」と言われることで仕事が円滑に進みます。聞き手に説明の内容が明確に伝わるからです。
技術文書を通したコミュニケーションもこれと同じです。例えば,「君の書いた会議の資料はわかりにくい」と言われたら仕事が円滑に進みません。読み手に,会議の資料の内容が明確に伝わらないからです。「君の書いた会議の資料はわかりやすい」と言われることで仕事が円滑に進みます。読み手に,会議の資料の内容が明確に伝わるからです。
仕事を円滑に進めるため,「君の書いた技術文書はわかりやすい」と言われる技術文書を書いてください。「技術文書=コミュニケーションの手段」だからです。
【参考】
「技術者のための内容が“明確に”伝わる技術文書の書き方」をテーマにしたセミナーや社員研修では,「君の書いた技術文書はわかりやすい」と言われる技術文書の書き方を解説します。