必須科目や選択科目での問題解決能力及び課題遂行能力では,日本が抱える様々なテーマの問題や課題と受験部門と関連のある問題や課題などが出ます。「教材や参考資料を読んで覚える」という意識ではなく「興味を持って勉強する」という意識で勉強すると,これらの問題を解くための知識が頭の中にどんどんインプットされると思います。
建設部門を受験したとき「建設一般」という形式の問題がありました。建設部門が抱える問題がテーマです。現在の試験制度での問題解決能力及び課題遂行能力に関する問題と同じような出題内容です。
社会資本整備,自然災害,技術開発,環境問題,建設業界のことなどが主な出題のテーマでした。
これらのテーマに対して,例えば建設白書(受験当時は建設省),建設省が出している参考資料,土木学会誌などの様々な教材や参考資料を「内容を覚える」という意識ではなく「当事者意識を持つ」という意識で読みました。
また,様々な教材や参考資料を読んで「この内容は参考になる」や「この考え方は視点が面白い」と思った内容などをノートに書き出しました。以下が,受験勉強をしていたときに使っていたノートの一部です。
「覚える」ではなく「当事者意識を持って様々な教材や参考資料を読む」,「参考になる内容などをノートに書き出す」という内容の勉強を継続して行ううちに出題テーマに対する興味が出て建設一般の勉強が面白くなりました。面白くなると積極的に勉強することから建設一般の問題を解くための知識が頭の中にどんどんインプットされていきました。
試験では出題予想が外れるという非常事態がありましたが,このような勉強をしていたので頭の中にあることをつなぎ合わせて解答を書くことで合格点を取ることができました。
必須科目や選択科目での問題解決能力及び課題遂行能力の勉強でも,興味を持って勉強することが合格点を取るための一つの対策ではないでしょうか。