前回のブログで,「記述式試験とは『解答を考えそれを書く試験』」と書きました。今回は,「解答を考えそれを書くこと」のレベルアップを図るためのトレーニングの内容です。
記述式試験では,「解答を考えそれを書く」に対して頭の中で以下の作業を行います。
①問題を読み内容を理解し「解答することは何か」と確認する。
②頭の中にある様々な技術や知識から合格点が取れる解答を探す。
③所定の文字数以内で書くため頭の中で解答をまとめる。
④「主語と述語の対応を考えて書く」など文法のこと,言葉の表現方法あるいは漢字の書き方を考えながら頭の中でまとめた解答を所定の時間内で答案用紙に書く。
「解答を考えそれを書くこと」のレベルアップを図るためのトレーニングとは,必須科目では2時間,選択科目では3時間半の計5時間半,これらの複雑な作業をしている脳への負担を軽減するためのトレーニングです。つまり,脳がこれらの作業に慣れるための脳のトレーニングです。
①~④は受験勉強の中で脳のトレーニングができます。つまり,脳がこれらの作業に慣れるために予想問題や過去問を解くことが脳のトレーニングです。
③と④は,日常業務の中で技術文書を書くときに脳のトレーニングができます。
日常業務の中で書く技術文書に対して,技術文書の文字数が制限されたり技術文書を書くときにその時間が制限されたりすることは少ないと思います。
しかし,日常業務の中で書く技術文書に対しても,その中で書く内容を頭の中でまとめたり,文法,言葉の表現方法あるいは漢字の書き方を考えながら頭の中でまとめた内容を書いたりします。つまり,日常業務の中で技術文書を書くときにも脳のトレーニングができます。
試験までの3か月間,日常業務の中で技術文書を書くときにも脳のトレーニングを行い「解答を考えそれを書くこと」のレベルアップを図ることで合格に少し近づきます。