今回のブログは,過去に何度も掲載している内容ですが重要な内容なのでまた掲載します。
1.不合格の原因
不合格の最大の原因は,問題を解くための知識と技術力不足です。この他にも,解答を書く力不足やメンタルの弱さなども原因ですが,やはり,知識と技術力不足が最大の原因です。
ここで重要ことがあります。知識と技術力不足を明確にすることです。「知識と技術力不足が不合格の原因だったので来年度の合格に向けてもっと勉強して実力を付けよう」のような漠然とした考えでは2025年度でまた悔しい結果になるかもしれません。
そこで登場するのが“孫氏の兵法”です。
2.孫氏の兵法
孫子の兵法の中に“彼を知り己を知れば,百戦殆うからず”という有名な格言があります。この意味は,「敵を知り,己を知れば,百回戦っても負けはしない」ということです。
技術士二次試験は,日本技術士会との戦いです。この戦いの勝者が合格で,敗者が不合格です。つまり,“彼を知り己を知れば,百戦殆うからず”のかを技術士二次試験の受験勉強に当てはめることができます。
3.彼を知り己を知る
“彼を知り己を知れば,百戦殆うからず”を技術士二次試験の受験勉強に当てはめるとは,過去問の分析とその結果に基づく現状での自分の知識と技術力のレベルを明確にすることです。過去問の分析結果を見ることで,現状での自分の知識と技術力のレベルで解ける問題,解けない問題,その中間の問題に過去問を区分できます。これが,技術士二次試験の受験勉強での「彼を知り己を知る」ことです。
現状での自分の知識と技術力のレベルがわかれば受験勉強の計画を綿密に立てることができます。受験生は仕事をしながら受験勉強をするのでその時間が限られます。彼を知り己を知れば,「選択と集中」の考え方に基づき勉強の計画を立てることができます。例えば,「苦手な分野(内容)に対して時間をかけて勉強しよう」のように考えることができます。
もちろん,技術士二次試験では,「彼を知り己を知る」だけでは合格できません。過去問と同じテーマの問題だけが出題されることはないからです。そのため,過去に出題されていないテーマの問題についても対策を考える必要があります。
このような課題はありますが,「孫氏の兵法:彼を知り己を知れば,百戦殆うからず」は技術士二次試験の受験勉強に対して参考になる考え方です。
【参考:過去問の分析について】
以下は,これまでにジェイタプコブログで掲載した「過去問の分析」に関するブログです。過去問を分析するときの参考にしてください。
◆技術士第二次試験対策:過去問を活用する(過去問を分析する)
◆技術士第二次試験対策:試験問題の出題傾向や出題内容を確認する(その1)
◆技術士第二次試験対策:試験問題の出題傾向や出題内容を確認する(その2)
◆技術士第二次試験対策:試験問題の出題傾向や出題内容を確認する(その3)
◆技術士第二次試験対策:試験問題の出題傾向や出題内容を確認する(その4)
◆技術士第二次試験対策:“過去問の分析とその結果の活用”を重視するわけ