3月3日(木)のブログで紹介したAさんに,今年技術士を受験する方へのメッセージをお願いしました。今日,そのメッセージが届きましたのでご紹介します。努力して合格されたAさんが語る貴重な合格体験記と受験生の方へのアドバイスです。合格に向けてのご参考にして下さい。
【合格体験記と受験生の方へのアドバイス】
私は今年の3月に電気電子部門に合格した、45歳になる地方在住の電気系技術者です。
私は2010年から技術士試験の勉強を開始しました。1次試験は1回で合格できました。そして、1次試験合格後すぐ2次試験の勉強を開始しました。ここからが本当の戦いでした。なぜなら、技術士試験が難関であるということを5年の歳月をかけて散々思い知らされたからです。
私は5回目の受験でやっと2次試験に合格できました。とにかく辛く長い受験期間でした。しかし、合格した今となっては、1次試験の受験から合格までの6年間は、自分にとって最高の財産になったと感じております。なぜなら、物事の本質を知り、自分の資質を常に向上させ、あきらめないでやり抜くことで結果を出せたためです。
受験生の皆様にアドバイスをさせていただきます。私は技術士試験に近道はないと考えております。しかし、次に挙げる内容を考慮することで効率的に勉強ができると考えます。
1. 技術士とは?技術士試験とは? 本質を見抜くこと。本質がわからなければいくら勉強しても合格には近づけないし、技術士となった後に技術士の名称を活用して仕事をすることができないと考える。論文の問いについて、誰が何の目的で聞いているのか?
2. 試験勉強と仕事を分けずに、試験勉強を仕事に活用、また、仕事を試験勉強に活用すること。技術士の視点で職務を遂行するとはどういうことか? 常に考えることで日々資質を向上することが可能になると考える。なお、技術士になった後は、技術士として職務を遂行しなければならない。
3. 常にチャレンジすること。私は2次試験の受験期間の5年間は、とにかくチャレンジだけはしてきた。チャレンジとは、ある機関の試験対策講座の受講や技術士会修習技術者研修会への参加などである。そして、修習技術者研修会の先端複合技術研究発表会という場で4回もプレゼンテーションさせていただいた。プレゼンで森谷先生にコメントをいただいたことがきっかけで、その後ご指導を受けることができた。そして、この合格体験記とアドバイスを執筆させていただいている。
最後になりますが、技術士は情熱を持ち続け、あきらめないことで必ず合格できる資格です。受験生の皆様には様々な事情がおありになると思いますが、情熱があれば辛く長い受験勉強を乗り切ることもできるし、時間を工夫することもできます。
ただし、技術士試験は予想以上に困難です。それだけは覚悟して取り組んで下さい。