今回は,「日本語の作文技術」の紹介です。
「理科系の作文技術」と同じようにロングセラーとなっている本です。
理科系の方を対象にした本ではありませんが,理科系の方でも参考になる本です。
この本を買ったのは約25年前です。まだ,会社員の時代でした。
建設省(その当時はまだ建設省でした)の外郭団体に在籍されていたK部長から紹介されました。紹介されたというより,「君の書いた文章はわかりにくい。『日本語の作文技術』という本があるからこの本を読んで文章の書き方を勉強しろ!」と叱責されました。
この外郭団体からいただいた仕事の打ち合わせのとき,私が作成した打ち合せ資料の一部でわかりにくい文章があったためです。指摘を受けた箇所の内容はほとんど覚えていませんが,結論を書いた箇所の一部だったと記憶しています。K部長に結論が明確に伝わらなかったため,K部長の怒りを買ったのだと思います。
「K部長(建設省からの出向)は建設コンサルタントの技術者には厳しい」という評判が以前からありました。
しかし,打ち合わせの席でこのような叱責を受けたのには驚きました。
叱責されたことが悔しかったので,打ち合せの帰りにこの本を買ってすぐに読みました。しかし,「日本語の作文技術」を読んでみると,「確かにK部長のご指摘のとおりだな」と思いました。叱責されたことで,文や文章の書き方を学ぶことができました。
「日本語の作文技術」では,「修飾する側とされる側」,「修飾の順序」,「句読点のうちかた」,「助詞の使い方」,「段落」の各内容が参考になります。
特に,「句読点のうちかた」は参考になります。「句読点のうちかた」を説明している本は多いです。また,「句読点のうちかた(句読点の打ち方)」などのキーワードで検索すると数多くのサイトが出てきます。
しかし,私は,この「日本語の作文技術」での「句読点のうちかた」の考え方が一番理解しやすいです。
約25年前の打ち合わせでは悔しい思いをしました。しかし,今では,「日本語の作文技術」を紹介してくださったK部長に感謝しています。