ここ数年,各地で,局地的に大雨が降っています。
今年も,6月~7月にかけて九州地方で大雨となっています。また,これからは,狭い範囲で大雨となるゲリラ豪雨が多発します。夏は大気の状態が不安定になることが多く,これによって雷を伴ったゲリラ豪雨が発生するようです。
局地的な大雨やゲリラ豪雨に関する天気予報の中で気になる説明があります。
これはテレビでの天気予報が対象ですが,例えば,「明日の朝から昼にかけて,1時間に100mm程度降るような猛烈な雨になりますので通勤や通学には注意してください」や「局地的に1時間に50mm程度降るような激しい雨が降るので注意してください。これは,バケツをひっくり返したように降る雨です」のような内容の説明です。
「1時間に100mm程度降るような猛烈な雨」や「バケツをひっくり返したように降る雨」と言われても,それがどのような雨の降り方なのか想像できない方も多いと思います。
サイトで検索すれば,これらがどのような雨の降り方なのかがわかります。気象庁のサイトを見れば「バケツをひっくり返したように降る雨」に関する説明が出ています。また,時間当たりの降雨量の違いを映像で紹介する天気予報やニュース番組も時々あります。
しかし,ネットを使っていない人,ネットが使えない人もいます。また,時間当たりの降雨量の違いの映像をこれまで見たことがない人も多いと思います。
特に,人命に関わるような危険な雨が降ることが予想される場合には,天気予報の中で,予想される雨の降り方を事前に映像で流したらよいと思います。すなわち,視覚的に説明することです。言葉ではなく映像で説明すれば,天気予報を見た人の行動が変わると思います。
「視覚的に説明する」とは,文書を書く場合にも重要なキーワードです。文や文章だけではなく写真や図を入れることで文書の内容に対する読み手の理解度が変わります。
「視覚的に説明する」という言葉は,観る人や読む人に何かを説明するうえで,重要なキーワードです。