【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則8】
◆意識を変える・勉強方法を考える
◆「興味を持つこと」と「メモすること」
4月17日のブログ「多様な視点を構築する」で書いたことですが(こちらを参照してください),課題解決能力の問題の出題方針は,「選択科目」に係わる社会的な変化・技術に関係する最新の状況(以下,「社会的な変化・最新の状況」と書きます)に関する課題を考えさせる問題です。
注):この他,選択科目に共通する普遍的な問題も対象にしていますが,ここでは,「社会的な変化・最新の状況」に着目します。
課題解決能力の問題に対する勉強をするうえでのポイントは,社会的な変化・最新の状況に関心を持つとともに興味を持つことです。興味を持つうえでのキーワードは「ノートにメモすること」です。
これは,テレビやネットを見ているとき,新聞や専門分野の技術雑誌などを読んでいるときなどに,社会的な変化・最新の状況に関することを見たり,読んだりしたらノートにその内容のポイントをメモすることです。
自分の選択科目と関係がないと思われる社会的な変化・最新の状況あるいは社会で起こった出来事に対してもメモしてください。そのとき関係がないと思っても,様々な知識や技術が蓄積されてくると,これらと自分の選択科目との関連が見えてくることがあります。これは,蓄積された知識や情報のネットワークができるからです。
メモするうえでのポイントは,メモしたことに自分の意見や考えを書き加えることです。
例えば,課題や解決策を考えて書き加えてもよいです。また,メモしたことの関連事項を調べてそれを書き加えてもよいです。
「7月中旬以降西日本では猛暑日が連続している」
とメモしたとします。メモしたことだけではなく,以下のようなことを書き加えると知識や技術が広まります。
「30~40年前頃に比べて夏が異常に暑いのは,地球温暖化が原因の1つであると言われている。そのため,地球温暖化の進行を遅らせるため建設現場でも二酸化炭素の低減に努める必要がある。国交省では,環境対策型建設機械の普及促進のための融資制度を設けている」
メモしたことが試験の解答に使えるかどうかを考えずに気になったことをどんどんメモしてください。
このようなことを継続して行うことで,社会的な変化・最新の状況に興味を持つようになります。
継続することでしだいに様々な知識や技術が蓄積されるとともに,課題を抽出する力やその解決方法を考える力もついてきます。すなわち,解答を考えるための頭の中の引き出しが増えてきます。
内容を忘れないためにもリアルタイムでメモすることが望ましいです。
しかし,手元にノートがないこともあるので,その場でメモしなくても結構です。しかし,忘れないうちにメモしてください。また,定期的にメモを読み内容を確認したり,メモしたことに関して後日気が付いたことがあればそれも書き加えたりしてください。こうすることで,メモしたことから様々な知識や技術が蓄積できます。
この方法で勉強して,建設部門(初期の制度での問題ですが)と総合技術監理部門(課題解決能力の問題ではありませんが)に合格できました。
「継続は力なり」です。必ず,社会的な変化・最新の状況に興味を持つようになると思います。
「面白そうだ」と思ったら今日からでも始めてください。