年中無休

自宅から会社に行く途中にラーメン店があります。人気の店のようで,平日の昼や夜にはいつも満席です。行列ができることもあります。土・日も混んでいます。

その店では,「年中無休」という看板を掲げています。

この看板を見たとき,1年365日,この店には休みがないと思っていました。しかし,毎年,年末・年始には計6日ぐらい休みます。

年末・年始に店が閉まっているのを見ると,「これって年中無休?」と疑問に思っていました。

先日,この店の前を通ったときこの疑問が頭の中をよぎったので「年中無休」の意味を調べてみました。

「年中無休」の意味ですが,手元にある辞典にはこの意味は出ていませんでした(岩波国語辞典:第5版)。また,広辞苑(第5版)で調べてみましたが出ていませんでした。

そこで,ネットでこの意味を調べてみました。ネットの,「webloi」には,以下のような意味が書いてありました。

「定休日を設けずに,一年間ほぼ休みがないことを意味する表現」

つまり,「年中無休」とは1年の中で「定休日を設けない」ということで,「1日も休まない」という解釈ではないのかもしれません。

このラーメン店も定休日はないので,年末・年始の休みを臨時休業と考えれば「年中無休」が成立します。

でも,店に「年中無休」という看板が掲げてあれば,これを見た人は,1年365日,毎日,店を開けていると解釈すると思いますが・・・。

ところで,このブログを書いていて気が付いたことがあります。

「年中無休」は「ねんじゅうむきゅう」と読みます。すなわち,「中」は「じゅう」と読みます。「ねんちゅうむきゅう」とは読みません。

では,次の単語は何と読みますか?

「営業中」

「営業中」は,「えいぎょうちゅう」と読みます。すなわち,「中」は「ちゅう」と読みます。「えいぎょうじゅう」とは読みません。

「中:じゅう」という読みと,「中:ちゅう」という読みの違いは何か?

岩波国語辞典(5版)で調べると,以下のような説明がありました。


*中(じゅう):ある範囲の全体。「四六時中,世界中,一年中」

*中(ちゅう):ある事をしている途中。「授業中,相談中,進行中」


この説明で,「年中無休」と「営業中」の読みの違いがわかりました。

「中」という単語には,「じゅう」と「ちゅう」という読みがあり,また,その単語の使い分けもある・・・・日本語を使いこなすのは難しいです。でも,日本語は面白いです。

英語では,このような使い分けはあるのでしょうか?

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