5月1日のブログのテーマは「肯定文で書く」でした(こちらを参照してください)。このブログの中で以下の文を書きました。
◆試験終了まで3分しか残っていない。
◆試験終了まで3分ある。
このように,「試験終了まで3分ある」と肯定文で書くと文の内容が前向きに伝わります。これを言い換えると,「文の内容をプラスに表現する」になると思います。
◆今後のため,月々の給料の20%を貯金しなさい。
◆今後のため,月々の給料の80%で生活しなさい。
「20%を貯金しなさい」と言われると「できるかなあ?」と思います。しかし,「80%で生活しなさい」のように言われるとできそうな気がします。
同じ意味でも表現を変えると,聞き手の受け取り方も違ってきます。プラスに受け取ってもらえるように表現すると聞き手も前向きになれます。
文の内容をプラスに表現することは商品の広告に利用されることもあるようです。以前ある商品の袋に以下のような宣伝文句が書いてありました。
◆カロリーは従来品の10%です。
これがあるときから以下のように変わりました。
◆カロリーを従来品の90%までカットしました。
これらの2つの文は同じ意味です。
しかし,「90%までカットしました」の方が健康に良いイメージがあります。人間の心理を上手に利用した宣伝文句です。宣伝文句が「カロリーを従来品の90%までカットしました」に変わったとき「なるほど!」と思いました。
「文の内容をプラスに表現する」のような考え方ができる日本語は面白い言語だと思います。
英語など他の言語ではどうでしょうか・・・・・?