今回は,「新版 技術文書のまとめ方(上)」を紹介します。
◆「新版 技術文書のまとめ方(上):山中秀男著:東洋経済新報社」
これは,先日のブログで紹介した本です(こちらを参照してください)。
この本は上下巻の2冊ですが,上巻の方が,わかりやすい文章(文)を書くうえで参考になることが数多く書かれています。
書店でこの本を偶然に見つけすぐに購入しました。残念ながら現在は絶版になったようです。
この本を見ると思い出すことがあります。
技術士の試験を受験するとき役立った本なので,技術士の試験を受験する友人にこの本を推薦しました。
早速購入しようと思い書店に問い合わせたら在庫がなく,いつ入荷するかわからないとの回答だったそうです。その他の店にも問い合わせたのですが同じ回答だったため,「本をコピーするから貸してくれ」と友人から依頼されました。
後日,友人のところに行くと,上下巻すべてコピーをしたとのことで紙の山が2つありました。今でもコピーした紙の山の高さが忘れられません。友人も参考なったと言っていました。
今でも時々,文章や文を書くうえでこの本を読んでいます。特に,用字や用語の使い方が詳しいです。
例えば,「『場合』,『とき』,『時』の用い方」,「『事』,『こと』の用い方」,「『物』,『者』,『もの』の用い方」あるいは「『および』の用い方」,「『ならびに』の用い方」など,注意すべき用字,用語が多数解説されています。
その他にも,「文章は簡明に書く」,「あいまいな表現は避ける」,「名詞を動詞化して用いない」など文章や文を書くときに参考になることが数多く解説されています。
良書だったので,このような本が絶版になったのは残念です。しかし,Amazonでチェックすると中古(古本)では購入できるようです。