【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則15】
◆勉強方法を考える
◆択一式問題の出題傾向を確認する(建設部門の方へ)
すでにご存じの方も多いと思いますが,技術士の試験制度が平成30年度から変わるようです注) 。大きな変更点は,択一式試験がなくなることです。
注):このブログを書いた時点では択一式試験がなくなると言われていました。しかし,平成30年度もこれまでと同様に技術士の試験では,択一式試験と記述式試験が行われます。
択一式試験は,平成24年度になくなり,平成25年度に復活し,平成30年度にまたなくなります。択一式試験が苦手な方には朗報ですが,得意な方には悲報だと思います。
いずれにしろ,平成29年度では択一式試験が行われるので,択一式試験が苦手な方も得意な方もしっかりと勉強してください。くれぐれも,択一式試験でつまずくことがないようにしてください。つまり,足切りにならないようにすることです。
建設部門での択一式試験の問題には出題傾向があります。
択一式試験では20問出題されますが,平成13年度~平成18年度,平成25年度~平成28年度の問題を調べると,問題番号Ⅰ-1から問題番号Ⅰ-20問までの問題では似たような出題傾向があります。
例えば,「問題番号Ⅰ-3」は,平成13年度を除くすべての年が,「公共工事の品質確保」の問題です。
また,平成13年度~平成18年度,平成25年度~平成28年度の問題を調べると,まったく同じ出題内容の問題や類似の出題内容の問題もあります。
これらのことからわかることは,過去問を調べればその結果から受験対策ができるということです。
弊社では,平成16年度~平成18年度,平成25年度~平成28年度までの計7年間の建設部門に関する出題傾向をまとめました。
*この計7年間の過去問は,(公社)日本技術士会のサイトからダウンロードができます(こちら)。
出題傾向の整理結果は,ご自由にダウンロードして結構です。この結果を活用して択一式試験対策を考えてください。
*出題分類(キーワード)ごとの整理結果:KeywordSeiri.pdf
KeywordSeiri
例えば,以下のような択一式試験対策があります。「各年度での出題分類」あるいは「出題分類(キーワード)ごとの整理結果」を使っての試験対策です。
「出題分類(キーワード)ごとの整理結果」を使って出題分類(キーワード)ごとに問題を集め,それを教材として使う方法です。問題をノートなどに貼ってもよいと思います。
例えば,「公共工事の品質確保」の問題だけを集めます。これを読めば,「公共工事の品質確保」では,これまで,どのような内容(切り口)で問題が出題されたのかがわかります。また,内容(切り口)を読めば,「公共工事の品質確保」に対して何を勉強すればよいのかがわかります。
ノートに問題を貼っておけば,このノートに勉強したことなどを書き込めます。また,このノートを常に持参すれば,通勤電車の中やちょっとした空き時間でも勉強ができます。
建設部門の過去問を調べると,過去問に出題傾向があることがわかりました。他部門で受験される方も過去問を調べたらどうですか? 過去問に出題傾向があるかもしれません。
“戦略と戦術”を考えた受験勉強をしてください。
*各年度の20問に対して,その出題分類(例えば,建設部門の場合には,「公共工事の品質確保」や「公共事業のコスト縮減」などのキーワード)を調べれば出題傾向の有無がわかります。なお,出題分類名(キーワード名)は各自で決めてください。