漢字とひらがなの使い分けに注意して文書を書いていますか?
今年(2017年)の3月にオーム社さんから出版させていただいた「技術士第二次試験 建設部門 答案作成のテクニック 5つの手順で書いてみよう(こちら)」では,「参考 漢字とひらがなの使い分け」という項目を設けました。
使い分けは,「内閣訓令第1号 公用文における漢字使用等について 平成22年11月30日1(2)オ」を基本としました(こちら)。
次のような接続詞は,原則として,仮名で書く。
例)おって,かつ,したがって,ただし,ついては,ところが,ところで,また,ゆえに
ただし,次の4語は,原則として,漢字で書く。
及び,並びに,又は,若しくは,
しかし,拙著の中で書く文は公用文ではないので,拙著の中では「及び,並びに,又は,若しくは」は,ひらがなで書きました。理由は,文の読みやすさを優先したからです。
また,「等」,「上で」あるいは「下さい」などの言葉をひらがなで書くことを基本としました。つまり,「等→など」,「上で→うえで」,「下さい→ください」と書きました。これも文の読みやすさを優先しました。
技術士試験の受験対策本の中で,「漢字とひらがなの使い分けについて」を解説したのは拙著だけだと思います。
他の受験対策本では,漢字とひらがなの使い分けなど,技術士試験の受験対策と無関係だと考えているからだと思います。
その通りです!
しかし,技術士の試験の答案を書く場合でも,「『ひらがな』で書くと文が読みやすくなる」という私の考えを反映させたかったからです。だから,拙著の中で,「参考 漢字とひらがなの使い分け」という項目を設けました。
ここで,「『ひらがな』で書くと文が読みやすくなる」というのは,例えば,「漢字と平仮名の使い分け」に比べて「漢字とひらがなの使い分け」の方が読みやすいという意味です。
文書を書く場合,漢字とひらがなを厳密に使い分ける必要はないと思います。自分の中でのルールに基づき,使い分ければよいと思います。
しかし,同一の文書の中で,例えば,「及び」と「および」を混在して書くのは避けるべきです。すなわち,用字用語の不統一(表記の揺れ)です。
ネットで,漢字とひらがなの使い分けを調べると,参考になるサイトがいろいろあります。
これまで,漢字とひらがなの使い分けに注意しないで文書を書いていた方は,漢字とひらがなの使い分けをサイトで調べたりして,一度,これらの使い分けのルールを決めたらどうですか?