【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則20】
◆意識を変える
◆受験勉強の時間を確保する(その1)
受験勉強方法の鉄則20では,受験勉強の時間の確保について書きます。
来年初めて受験する方,今年不合格だったので来年再度受験する方・・・いろいろだと思います。
すべての受験生の方に共通した悩みの1つは,受験勉強の時間を確保することだと思います。
技術士を受験される方は仕事と受験勉強を両立させる必要があります。大学受験での浪人生のように,毎日,朝から夜中まで受験勉強をすることはできません。
合格者の体験談などを聞いていると,受験勉強を確保する方法に関して以下のような内容について説明する方が多いです。
*月曜日~金曜日(平日)は帰宅後○時~○時まで勉強した。
*帰宅時間がどんなに遅くなっても○時間勉強した。
*土日祝日は○時~○時まで勉強した。
*土日祝日は家に家族がいて集中して勉強できないので図書館で勉強した。
*通常より早く起き会社に行って仕事を始める前に勉強した。
*通常より早く起きて会社に行く前に喫茶店で勉強した。
*昼休みや通勤時間に勉強した。
などなど・・・
受験勉強の時間を確保するうえで参考になる方法もあると思います。しかし,受験生の方々には職種の違いあるいは生活パターンの違いがあるため,これらと同じ方法で受験勉強の時間が確保できるとは限りません。個々の受験生の仕事や生活を考えた中で受験勉強の時間を確保することが個々の受験生にとってベストな方法です。
私が建設部門を受験したときは,まだ会社員だったので,これらの方法で受験勉強の時間を確保しました。図書館で勉強したり,喫茶店で勉強したりすることはありませんでしたが・・・。
ただ,この他にもいろいろ工夫して受験勉強の時間を確保しました。
工夫して勉強時間を確保するうえで重要だったのは,「絶対に合格する!」という強い気持ちを持つことでした。過去のブログでもこれについて書きました(こちら)。
「絶対に合格する!」という強い気持ちを持てば,「勉強する時間をなんとか見つけよう!」と必死になります。
意識を変えれば,受験勉強の時間が地下水のように湧き出てきます。
上に書いたようなまとまった時間以外にも受験勉強の時間が確保できます。
電車やバスを待つ時間,顧客の会社での打合せ時に相手が出てくるまでの時間,人との待ち合わせしたときの待ち時間,予定と予定の間にできた時間なども受験勉強の時間です。これらは,いわゆる“すきま時間”です。
この“すきま時間”も貴重な受験勉強の時間です。
このような5分か10分程度の時間など一日の中ですぐに見つかります。「たかが5分・10分」と決して思わないでください。「されど5分・10分」です。
このような時間を積み重ねて一日に30分の時間を確保したとします。一週間のうち平日の5日間だけでも2時間30分の受験勉強の時間が確保できます。40分の時間を確保すれば3時間20分の受験勉強の時間が確保できます。まさに,「塵も積もれば山となる」です。
また,「5分や10分程度の時間で何の勉強ができるの?」と思う方もいるかもしれません。確かに,学んだことをノートに書いたり,パソコンで模擬答案を作成したりすることはできないと思います。しかし,勉強したことを暗記したり参考図書などの教材を読んだりすることができます。このような勉強に時間を充てるのが“すきま時間”の有効活用方法です。
また,すきま時間を有効に活用するため,打合せで外出するときや通勤時には,参考図書,専門雑誌あるいは受験勉強で使っているノートなどの教材を必ず持参してください。すきま時間が突然できることがあります。そのときこれらの教材を持参していないと貴重な受験勉強の時間を失います。
ちなみに,5分か10分程度の時間を使っての受験勉強する方法は,すべて自分の経験に基づく内容です。とにかく,一日の中で5分でも10分でも“すき間時間”があればその時間で受験勉強をしました。
再度書きます。
「絶対に合格する!」という強い気持ちを持ってください。この気持ちを持てば,自分で受験勉強の時間を必死になってつくります。その結果,受験勉強の時間が地下水のように湧き出てきます。
次回は,「受験勉強の時間を確保する(その2)」として,「仕事をする中での受験勉強の時間の確保」について書きます。