【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則24】
◆意識を変える
◆受験勉強の時間を確保する(その3)
今回は,「受験勉強の時間を確保する(その3)」として「通勤時間の有効活用」をテーマとしたブログを書きます。
ただし,今回は電車で通勤している方に向けた内容です。
先日,打合せのため西武池袋線で所沢駅から池袋駅まで行きました。座れなかったので吊皮を持って立っていましたが,私の前に座っていた会社員(?)の方が,参考書のような本を読みながら何かの勉強をしていました。開いた本のページを見ると,蛍光ペンで重要な箇所が着色されていたり,何かの書き込みがあったりしました。たぶん,資格試験の受験勉強だと思います。
その方を見て,技術士の試験を受けるときに,この方と同じように電車の中で受験勉強をしたことを思い出しました。
建設部門を受験したときは会社員だったので電車で通勤していました。仕事が非常に忙しいときだったため受験勉強の時間の確保が大変でした。このことは,「鉄則1回:『絶対に合格する!』という強い気持ちを持つこと」で書きました(こちら)。
そのため,通勤時間も貴重な受験勉強の時間でした。
都内にある会社まで電車で通勤していましたが,西武池袋線と山の手線での合計の乗車時間が片道で約45分ぐらいでした。往復で約90分(約1時間半)です。これは貴重な時間です。忙しい毎日の中で1時間半の勉強時間を確保するのは大変です。
そのため,この貴重な時間を有効に使うための勉強方法をいろいろ考えました。
■過去問の解答を考える
これは,過去問の解答を考える勉強方法です。
まず,自分が受験する部門の過去問をコピーしそれをノートに貼り付けました。受験したとき,まだパソコンが普及してなかったため,過去問を掲載した本を購入してこの作業をしました。このときは過去10年間の過去問をノートに貼り付けました。
電車の中では,このノートを見ながら過去問の解答(解答のポイント)を考えました。解答のポイントとは,解答の流れ(論理の展開)や解答に書くキーワードなどです。
座れないときには,立ちながら解答のポイントを考え,会社や自宅に着いたら,頭の中に浮かんだ解答のポイントを忘れないうちにノートに書き出しました。
座れたときには,頭の中に浮かんだ解答のポイントをその場でノートに書き出しました。
2016年3月30日に,「過去問を調べる(その2)」というテーマでブログを書きました(こちら)。この中で「己を知る」という勉強方法を紹介しましたが,電車の中で過去問の解答を考えることは,この「己を知る」ための方法の1つです。
すなわち,過去問の解答を考えたとき,まったく解答が浮かばない場合やボヤッとしか解答が浮かばない場合には,過去問で出題された内容が弱点です。
この「過去問の解答を考える」という勉強方法は,自分の弱点を見つけることに役立ちました。
■手帳を使って記憶する
これは,手の中に入る大きさの手帳に,専門用語の説明を書きこれを記憶する勉強方法です。
建設部門の「土質及び基礎」で受験しましたが,その当時,土質及び基礎に関する専門用語の説明を書かせる問題がありました。例えば,「静止土圧係数」を説明させるような問題です。
そこで,専門用語の説明を手帳に簡潔に書きこれを電車の中で記憶していました。
西武池袋線は朝混雑しています。座れることはまずありません。所沢駅から電車に乗ったとき,窓に向かって吊皮が持てる位置に立てたときには,ノートを出し「過去の問題を考える」ことなどができます。しかし,吊皮が持てる位置に立てないときもあります。
このようなときには,手の中に入る大きさの手帳を取り出しそこに書かれてことを記憶しました。
吊皮が持てる位置に立てないときには自分の周囲には人がいます。周囲に人がいてもノートを取り出して「過去の問題を考えること」ができるかもしれません。しかし,周囲の人から「混んだ電車の中でノートなど出すな。邪魔だ!」という視線が飛んできます。
手の中に入る大きさの手帳なら手帳を見るとき場所を取らないので周囲からクレームを受けることがありません。
また,この手帳はいつも持参していました。電車の中だけではなく,駅のホームで電車を待つときなどにもこの手帳を取り出して専門用語の説明を記憶することができるからです。
これらの他には,冒頭に書いた会社員(?)の方と同じように参考書などを電車の中で読んでいました。
電車に乗っている時間も工夫すれば貴重な受験勉強の時間になります。この時間を無駄にしないで,通勤時間を有効に使ってください。