今,ビッグデータが様々な分野で活用されています。
以前,NHKスペシャルで“震災BIG DATA”という特集を放送していました。東日本大震災発生時に得られたビッグデータを活用して,津波発生時の住民の行動パターンを解析したり,津波発生時の車の渋滞発生のメカニズムを解明したりする内容でした。
津波発生時の車の渋滞発生のメカニズムは,車に搭載された140万台のカーナビのデータを解析することで解明されました。
車1台のカーナビのデータだけではこの渋滞発生メカニズムは解明できません。140万台という膨大なデータを集めることで解明できます。
つまり,あるデータを集めることでわかってくることがあります。
過去問の活用(過去問の分析)もこれと同じことが言えます。
現在入手できる過去10年間の試験問題注)を分析することで試験問題の出題傾向や出題内容がわかります。もちろん,過去10年以前の試験問題を加えてもかまいません。
注):(公社)日本技術士会のウェブサイトから入手できるのは過去10年間の問題です(こちら)。
試験問題の出題傾向や出題内容がわかれば,受験勉強の内容や受験勉強の方法を考えるときこれが活用できます。また,試験問題の出題傾向や出題内容がわかればこれが予想問題を考えるための資料になります。
15年ぐらい前のことですが,私の友人(Hさんとします:応用理学部門)は過去10年間ぐらいの問題を購入して(その当時,日本技術士会では試験問題をウェブサイト上でまだ公開していなかったと思います)過去問を分析しました。
過去問を分析することで試験問題の出題傾向や出題内容がわかり,これらに基づきHさんは受験勉強の内容や受験勉強の方法を考えました。また,過去問の分析結果に基づき予想問題も考えました。
これらの受験勉強方法の成果もありHさんは1回の受験で技術士の試験に合格できました。
Hさんに答案の書き方を時々アドバイスしていたので合格したことを聞いたときにはうれしかったです。
筆記試験が終わった日に私の携帯にHさんから電話がありました。そのときHさんが私に話した内容がまだ頭の中に残っています。
「予想した問題が数問出題されたよ。他の問題も解けた。筆記試験に合格できると思う・・・」
2018年11月10(土)に実施するセミナーでは,「テーマ3:受験勉強の方法を工夫しよう:その1・“過去問は宝の山”を認識しよう」という項目で,過去問の分析方法とその活用方法を解説します。また,演習として,解説内容に基づき過去問を分析していただきます。過去問の分析方法をしっかり学んでください(こちら)。
1人でも多くの受験生の方から「過去問の分析結果が役に立った」と言っていただきたいと思っております。