「技術士第二次試験対策:過去問の分析に基づき試験問題の出題傾向や出題内容を確認する」の4回目です。
前回のブログで「『考える力』の鍛え方」という本を紹介しました(こちら)。
この本の中に「複雑な問題を『類型化』して,まずシンプルにする」という見出しがあります。この中で著者は以下のことを書いています。
複雑な問題を「要素」に分解することができれば,それぞれの要素について解決可能なものから1つ1つ解決していくことが可能です。そして最後に残った要素(問題の核心)を見つけ,それに全力をあげて取り組むのです。
この適用例の1つとして,「大学の入学試験に合格するという課題」を解決する場合を解説しています。この課題を解決する手順を図式化したものを以下に示します。
大学の入学試験に合格するための手順は,
「過去問の分析&傾向の調査(類型化)」→「典型問題と類似問題のリスト化(要素化)」→「実際に問題を解く(各要素の個別解決)」
です。
この手順は,「技術士第二次試験に合格するという課題」を解決する場合にも適用できます。
つまり,今回のブログのテーマにもなっている「『過去問の分析に基づき試験問題の出題傾向や出題内容を確認すること』は重要な受験対策の1つだ」ということです。
JTAPCOブログではこれについて“くどい”ぐらい書いていますが・・・。
ところで,「大学の入学試験に合格するという課題」を解決するために最初に行う作業は,「過去問の分析&傾向の調査」です。
すなわち,これも,JTAPCOブログで何度か書いていますが,
“彼を知り己を知れば,百戦殆うからず”
です。
この手順の中に「典型問題と類似問題のリスト化(要素化)」があります。
技術士第二次試験では,これを,2018年9月15日に掲載したブログ(技術士第二次試験対策:過去問の分析に基づき試験問題の出題傾向や出題内容を確認する:その3)で書いたように,「問題において解答すべきこと(出題内容)を確認すること」と考えてください(こちら)。
この手順の最後は,「実際に問題を解く(各要素の個別解決)」です。
技術士第二次試験では,出題内容を確認したあと過去問を解くこと,あるいは,出題内容を頭の中に入れて参考図書(受験教材)を読むことと考えてください。
ここで掲載した手順を,「技術士第二次試験に合格するという課題を解決する手順」と考えると,技術士第二次試験に合格するための1つの方法(対策)が見えてきます。