【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則30】
◆意識を変える
◆己を知る
2018年7月29日に掲載したブログのテーマは“見方を変える”でした(こちら)。このブログの中で,「道をひらく:松下幸之助著:株式会社PHP研究所」という本の中の一編を紹介しました。「見方を変える」という一遍です。
今回のブログでも,まず,「道をひらく:松下幸之助著:株式会社PHP研究所」の中の一編を紹介します。
“己を知る”という一遍です。
戦いはまず敵を知ることから始めよ,とはよくいわれることである。太平洋戦争においてわが国が負けたのも,米国の力をよく認識していなかった,相手をよく知らなかったからだといわれている。それもたしかに一理あろう。大事なことである。
しかし,敵を知る前に,本当は,もっと大事なことがあるのではなかろうか。
それはつまり,まず“己を知る”ということである。己をかえりみるということである。
敵を知ることもむつかしけれども,己を知るということは,もっとむつかしい。
しかし,敵を知らなければ,勝負は定まらないとしても,己を知らなかったら,戦いには必ず破れる。連戦連敗,その敗因はわが身にありである。
世事万般,これと全く同じことがいえると思う。みずから不都合を生み出している場合が,案外に多いのである。
敗因われにありという悔いをおたがいに残さないために,己を知る心がけを,いかなる場合も失いたくないものである。
JTAPCOブログでは以下の格言を何度も書いています(孫子の兵法)。
“彼を知り己を知れば,百戦殆うからず”(敵を知り,己を知れば,百回戦っても負けはしない)
松下氏は「“己を知る”ことが大事」だと書いています。
しかし,弊社では,“受験勉強の戦略と戦術”を考えると“彼を知る”ことも大事だと考えています。
では,「“己を知る”ことが大事」だということを“受験勉強の戦略と戦術”とは異なる2つの視点で考えてみます。
どのような視点で考えるのかというと・・・
■視点1
「技術士の資格を取得する目的は何か?」ということを明確にすることです。
「『技術士の資格を取得する目的は何か?』を明確にすること=“己を知る”こと」です。
2018年1月5日に掲載したブログで,「『技術士の資格を取得する目的は何か?』を明確にすること」について書きました(ブログのテーマ:技術士第二次試験対策:技術士の資格を取得する目的:こちら)。
“己を知る”こと,すなわち,技術士の資格を取得する目的を明確にすることで“絶対に合格する”という強い気持ちを持つことができます。
“絶対に合格する”という強い気持ちを持つことで仕事が忙しくても時間をつくって受験勉強をします。工夫して受験勉強をします。
■視点2
「不合格の原因を分析すること」です。
これは,技術士第二次試験を過去に受験したが不合格になった方が対象です。
2017年11月8日に掲載したブログ(テーマ:技術士第二次試験・不合格の原因分析)で,不合格の原因を分析することについて書きました(こちら)。
「不合格の原因を分析すること=“己を知る”こと」です。
不合格になった原因が必ずあります。原因があるから「結果=不合格」があります。
その不合格の原因を取り除くことで次回の試験での合格が見えてきます。不合格の原因を不明確のまま再度受験をしたらまた不合格になるかもしれません。
視点1と視点2からわかるように,“己を知る”ことが技術士第二次試験の受験勉強のスタートです。