技術士第二次試験対策:視野を広げて予想問題を考える

10月13日に掲載したブログのテーマは「他部門の過去問を読んでわかること」でした(こちら)。

今回のブログは,「他部門の過去問を読んでわかること」の続編です。

当初,「他選択科目の過去問を読んでわかること」をテーマにする予定でしたが,「視野を広げて予想問題を考える」に変更します。

今回のブログは,「課題解決能力の問題の過去問を調べることで,問題解決能力及び課題遂行能力の問題の予想問題を考える注1)に関する内容です。
注1):平成31年度から,“課題解決能力”“問題解決能力及び課題遂行能力”になります。なお,以下では,「課題解決能力の問題の過去問=過去問」「問題解決能力及び課題遂行能力に関する予想問題=予想問題」と書きます。

過去問を調べること(過去問の分析)で予想問題を考える場合,自分が受験する部門での選択科目の過去問を読むと思います。例えば,建設部門の道路(選択科目)を受験する場合には“道路”の過去問を読むと思います。建設部門のトンネル(選択科目)の過去問を調べることはしないと思います。

ここで,「視野を広げて予想問題を考える」という考え方を取り入れてみます

この考え方は,「予想問題を考えるとき,受験する部門での他選択科目の過去問も読む(出題内容を確認する)」ということです。例えば,これは,建設部門の道路(選択科目)で受験する場合,他の選択科目(建設部門には11の選択科目があるので残りの10の選択科目)の過去問も読むことです。

平成30年度の機械部門・ロボット・課題解決能力(Ⅲ-2)の問題では「品質に関係した不正行為の問題」が出題されました。

機械部門では,平成30年度,「材料力学・課題解決能力(Ⅲ-1)」「交通・物流機械及び建設機械・課題解決能力(Ⅲ-1)」でも,品質に関係した不正行為(例えば,品質データの改ざん)に関する問題が出題されました。

すなわち,品質に関係した不正行為は機械部門でも関係のあることだと考えることができます。

機械部門の機械設計では,平成25年度から平成30年度まで「品質に関係した不正行為に関する問題」がまだ出題されていません。

しかし,他選択科目の過去問を読むことで次のような考え方もできます。

平成30年度では,品質に関係した不正行為に関することが3つの選択科目で出題されている。これは,機械設計でも関連することなので,予想問題のリストの中に品質に関係した不正行為に関することも入れておこう。

あるいは,他選択科目の過去問を読むことで次のような考え方もできます。

この選択科目では○○に関することが出題されている。自分が受験する選択科目ではこれまで○○に関することがまだ出題されていない。しかし,○○に関することは自分が受験する選択科目でも関連がある。そのため,自分が受験する選択科目でも○○に関することが今後出題される可能性がある。そこで,○○に関することを予想問題のリストの中に入れておこう。

「視野を広げて予想問題を考えてみよう」と思った方は,日本技術士会のウェブサイトに過去問が掲載されているので(こちら),そこにアクセスして,受験する選択科目以外の全選択科目の過去問を確認してください。

予想問題を考えるうえでのヒントが見つかるかもしれません。

【最後に】
「受験する選択科目以外の全選択科目の過去問を確認するのは大変だ」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし,画面上で過去問を確認する(出題内容を確認する)だけなので短時間でできます。

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