今月末から,技術士第二次試験での口頭試験が始まります。
口頭試験での試問事項は以下のとおりです(総合技術監理部門以外の部門)。
「Ⅰ:受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力」では,技術士第二次試験の申込時に提出した「業務内容の詳細」について質問されると思います。
口頭試験の前に,「業務内容の詳細」を書くうえで対象とした業務(以下,“対象業務”と書きます)を確認してください。
「対象業務を確認する」とは,「業務内容の詳細」に書いたことだけを確認するのではなく,対象業務全体の内容を掘り下げて確認することです。
掘り下げて確認する方法ですが,自問自答することで対象業務が掘り下げて確認できます。
自分が面接官になったことを想定し,「なぜ,○○なのか?」と自分が自分に質問することを考えると対象業務が掘り下げて確認できます。
*今回の検討では,なぜ,このような検討方針を考えたのか?
*なぜ,今回は地盤調査を実施しなかったのか?
*当該地では○○工法が適用できないと判断したが,なぜ,○○工法が適用できないと判断したのか?
*検討対象として○案,△案,□案を抽出したが,なぜ,この3案なのか? 検討対象とするこの他の案はなかったのか?
*なぜ,最終的に○○案を選定したのか?
「なぜ,○○なのか?」と自問すると「アレッ・・・,何だっけ?」という内容が出てくるかもしれません。このような内容は「理解したつもりの内容」だったのです。
口頭試験で,理解したつもりの内容について質問されたら・・・「わかりません」・・・となります。
「なぜ,○○なのか?」と自問しその答を考えることで,「わかりません」と回答するリスクが回避できます。
対象業務に対して「理解したつもり」の状態で口頭試験に臨まないでください。対象業務について掘り下げて確認し,「対象業務の質問に対してはすべて回答できる」という状態で口頭試験に臨んでください。
JTAPCOブログではこれまでに2回,口頭試験をテーマとしたブログを掲載しました。
*技術士第二次試験対策:口頭試験での注意事項(こちら)
*口頭試験に臨む方へ(こちら)
今年,口頭試験を受験される方はこれらのブログも参考にして,口頭試験での合格を勝ち取ってください。