2016年4月26日に,「技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則:ノートを使って勉強する」を掲載しました(こちら)。
今回はこれに関連した内容です。
2018年12月18日に,「これまでに読んだ本から(34冊目):脳が冴える15の習慣」という本を紹介しました(こちら)。
著者は,脳の機能を向上させるため以下のトレーニングを患者さんに行っています。
*情報を意識的に脳に入力する
*情報を脳の中で保持する
*入力した情報を解釈する
*脳の中にある情報を出力する
「情報を意識的に脳に入力する」に関係することは,2018年12月18日に掲載したブログで書きました(こちら)。
「脳の中にある情報を出力する」は,“JTAPCOの理論”に関連した内容です。
“JTAPCOの理論”とは,「学んだことをノートに手で書くことで脳が活発に活動して学んだことが頭の中に残る」という内容です(こちら)。
読むことだけで教材の内容を学ぶ場合と,「読むこと+読んだこと(学んだこと)をノートに手で書くこと」で教材の内容を学ぶ場合とを比較すると,後者の方が記憶できる量は多いです。
「脳が冴える15の習慣」の中で著者は以下のことを書いています。
使える記憶を増やすためにも,情報を意識的に脳に入力する力を高めるためにも,出力する機会を先につくっておくことが有効なのです。
つまり,「学んだことをノートに(手で)書くこと」が,受験勉強をする場合の「出力する機会を先につくっておくこと」に対応します。
学んだことをノートに手で書く場合も,認知心理学の考え方(例えば,“精緻化:こちら”や“かたまりにしてまとめる”など)を取り入れることで一層使える記憶が増えます。
*「結局,ここでは何が言いたいのだろう?」という意識を持って教材を読むこと
*教材から学んだことをノートに手で書くこと
試験場で,「あれ? これについては勉強したけども忘れてしまった・・・思い出せない・・・何だっけな?・・・」というようなことがないように,これらのことを意識して受験勉強をしてください。