2018年12月24日に「デザインを考える(その1)」をテーマにしたブログを掲載しました(こちら)。
デザイン・ルールズ(こちら)という本から学んだことを基に,文書を書く場合に適用するデザインの考え方をこのブログの中で書きました。
今回は,文書を書く場合に適用するデザインの考え方に関する説明の2回目です。基本の考え方は前回と同様に「まとまりを持たせて書く」です。
■反復・繰り返し
一定の規則に基づいて要素を繰り返すことで,バラバラな要素をすっきり見せることができます。すなわち,規則性を強調することで文書の内容のまとまりを感じさせることができます。
以下は,反復・繰り返しの考え方を使って土砂崩壊の現場写真をまとめた例です。「写真の番号,写真,写真の内容に関するコメント」を1つの要素として,その要素を繰り返しました。
また,この例では,「デザインを考える(その1)」で書いた「整列・揃える=仮想のラインを考える」という考え方も取り入れてまとめました。
この例のように写真を整理すると整理結果にまとまりを持たせることができます。
また,デザイン・ルールズには「反復・繰り返し」について以下のような説明もあります。
例えば,この考え方を使って書いた文書の例を以下に示します。
パターンⅡは,パターンⅠの内容の一部(「(1)検討区間の現場状況」)を「反復・繰り返し」の考え方を使って書いたものです。
パターンⅠの書き方が“誤”でパターンⅡの書き方が“正”という意味ではありません。
しかし,パターンⅡの方がまとまりを持った書き方なので「(1)検討区間の現場状況」の内容がわかりやすくなります。
内容にまとまりが感じられる文書を書くことも“わかりやすい文書”を書くための条件の1つです。