会社の近くにある自動販売機でときどき購入する飲み物があります。ある会社の甘酒です。暖かい飲み物なので寒い日などに購入しています。少し甘いですがこの甘酒が好きです。
この甘酒には食物繊維が入っているようでこの甘酒の缶に以下のようなことが書かれています。
「うれしい食物繊維入り」で
食生活に不足しがちな食物繊維が1本に
2.8g入っています。
これを読んで,「食物繊維が1本に2.8g入っていると書いてあるが,この2.8gはどのような意味を持つのだろうか?」と疑問になりました。
つまり,「食物繊維がこの1本の中に2.8gも入っているんだ!!」と驚くことなのかどうかが判断できないということです。数字だけ示されてもその数字が持つ意味がわかりません。
小さな缶の中にこのような内容の宣伝を入れるのは会社としてこの内容をアピールしたいからだと思います。しかし,この内容では会社の意図が明確に伝わりません。
厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では,1日あたりの「食物繊維目標量」は,18~69歳で男性20g以上(70歳以上は19g),女性18g以上(70歳以上は17g)となっています。
ちなみに,納豆1パック中に含まれる食物繊維の量は3.0gだそうです。すなわち,この甘酒を1本飲むと納豆1パック分程度の食物繊維が摂取できます。
1日あたりの「食物繊維目標量」や他の食べ物に入っている食物繊維の量が書いてあると「2.8g」の持つ意味がわかります。
小さな缶にこのような情報を書くのはスペース上困難なのかもしれません。しかし,何とか工夫して食物繊維が2.8g入っていることの意味を書けばこの甘酒の商品価値が高まると思います。