2017年9月21日に「“自分は大丈夫だ”と思う心理」というテーマのブログを掲載しました(こちら)。
今回のブログはこのブログに関連した内容です。
先日,東京の池袋で痛ましい交通事故がありました。高齢のドライバーの運転する車が暴走し親子を轢き殺した事故です。ドライバーの運転ミスが原因のようです。
ここ数年,高齢のドライバーによる交通事故が増えています。今回も高齢のドライバーによる交通事故です。
テレビのニュースではこの交通事故を大きく取り上げた他,高齢のドライバーによる事故対策についても取り上げていました。
事故対策の中で最も優先して考えるべき対策が運転免許証の自主返納です。地域事情などもあるので「ある年齢になったら強制的に運転免許証を自主返納させる」のようなことはできません。
しかし,高齢のドライバーによる交通事故が増えている現状を考えると,運転免許証の自主返納の方法について様々な面から議論すべきだと思います。
2017年9月21日に掲載した「“自分は大丈夫だ”と思う心理」の中で,交通事故を起こしたため運転免許証を自主返納した友人のお父さんのことを書きました。運転免許証を自主返納しなかった理由は「自分は大丈夫だ」という心理です。そのため,家族が運転免許証の自主返納を促しても一切聞く耳を持ちませんでした。交通事故を起こして初めて「自分は大丈夫ではなかったこと」を認識しました。
実は,このブログを掲載した後にも同じようなことがありました。親戚の方の運転免許証の自主返納です。
その方はその当時すでに80歳を超えていたため家族が心配して運転免許証の自主返納を促していました。しかし,知人のお父さんのように「自分は大丈夫だ」と主張し運転免許証の自主返納に対して聞く耳を持ちませんでした。
しかし,自分の運転ミスで車を傷付けてしまったため運転免許証を自主返納しました。
その方は農家なので庭が広いことから自宅の庭で車が運転できます。ある日,自宅の庭でバックしたら車の運転を誤り農機具を入れてある小屋に車をぶつけてしまいました。一瞬の判断ミスが原因だったそうです。親戚の方に怪我はなく車を傷付けてしまっただけでした。
このとき,「何でこんな判断ミスを犯したのだろうか? 信じられない。自宅の庭での出来事でよかった。公道に出たら様々なことを判断しながら運転する必要がある。しかし,今日のことを考えると,公道を運転中に適切な判断ができるかどうかわからない。事故を起こしてからでは遅いので運転免許証を自主返納しよう」と思ったそうです。
運転免許証を自主返納した直後は車が使えないことに対しての不便さを感じたそうですが今はもう慣れたそうです。親戚の方は埼玉県内に住んでいますが交通の便が悪いところなので車が使えないと不便です。
しかし,親戚の方は私に「車が運転できないので不便なことは多いが車がなくても生活できるよ」と話してくれました。車が使えないことに対する対応策をいろいろ考えているそうです。
交通事故を起こしてから「自分は大丈夫ではなかった」ということを認識しても遅いです。