今年度,現在国内で流行している新型コロナウイルス感染症に関連したことが,技術士第二次試験で出題されるでしょうか?
この質問に対する回答は「出題される可能性がある」です。
技術士第二次試験において,平成19年度から平成24年度までの必須科目は記述式試験でした。
平成23年3月11日に東日本大震災が発生しました。平成23年度の全20部門の必須科目の問題を調べると,3部門で東日本大震災に関連したことが出題されました。
この結果から,「試験の年の3月に起こった出来事も試験問題として出題される」ということがわかります。
そこで,「出題される可能性がある」という結論を冒頭で書きました。
ここからは,「出題される可能性がある」ということを前提とした内容です。
日本技術士会では必須科目の出題内容を以下のように定めています。
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニヤリングの問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
この「現代社会が抱えている様々な問題」に「新型コロナウイルス感染症の流行に関連したこと」は含まれると思います。
日本は,現在のヨーロッパのような大流行(パンデミック)にまでは至っていません。しかし,現在,日本では,国内の経済が大混乱に陥っているとともに新型コロナウイルス感染症の流行に関連した様々な影響が国民生活にも出ています。
新型コロナウイルス感染症の流行は,まさに,「現代社会が抱えている様々な問題」の1つです。
この続き(後半)は明日掲載します。