新型コロナウイルス感染症の流行のため,技術士第二次試験が延期されることが日本技術士会のウェブサイトで発表されていました(こちら)。
本年9月~11月を目途に実施するようです。
全国で緊急事態宣言が解除されましたが,現状でのコロナ禍を考えると妥当な判断だと思います。
ただ,試験が本年9月~11月に実施されても課題は山積です。
試験場内の換気はどうする・・・,感染予防を考えた座席配置はどうする・・・,受験生や試験官の感染症対策はどうする・・・
この延期によって受験勉強の期間が当初より長くなります。予定通りに実施されていれば5月末から試験まで残り1か月半ぐらいです。本年9月の実施ならば,6月~8月までは受験勉強の期間(3か月)に充てられます。11月の実施ならば,6月~10月(5か月)までは受験勉強の期間(5か月)に充てられます。
試験の延期は受験生にとってプラスなことです。受験勉強の期間が当初より長くなったからです。現状での勉強の進捗状況は各々の受験生で異なると思いますので,延期される日までの期間を有効に使って勉強してください。
受験勉強の期間の延長は受験生にとってプラスなことですが,精神的にガックリきている受験生の方もいると思います。7月の試験まで勉強すればその後は受験勉強から解放される・・・と思っていたのが,まだ数か月勉強しなければならなくなったわけですから。
東京オリンピック・パラリンピックが来年に延期になりました。これを目指して日々鍛錬してきたアスリートの中には,延期によって気持ちが折れそうになった人もいたそうです。
東京オリンピック・パラリンピックに出場するアスリートとは次元が違いますが,私もあることが延期になり気持ちが折れそうになったことがあります。あることを目指して日々努力してきましたがそれが延期になると聞いたときガックリきました。「〇〇をまだしなければならないのか」と思うと数日間何もやる気が起きませんでした。
技術士第二次試験が延期されるのは初めてだと思います。
今年受験される方はこれまで誰も経験したことのない中に突入します。
「延期してくれたから合格できた!」と来年思えるように,強い気持ちを持って延期後の試験日まで勉強してください。