令和3年度の技術士第二次試験が例年通り7月に実施されます。令和2年度はコロナ禍のため試験が2か月遅れましたが今年度はどうでしょうか?
今年1月に,緊急事態宣言が発出されている中で大学入試共通テストが実施されました。幸いなことに大きなトラブルもなくテストが無事に終わりました。これを見ると,コロナ禍が現在より拡大しない限り技術士第二次試験も予定通り行われると思いますが・・・。
7月の試験に向けて勉強をすでに始めている方も多いと思います。
受験勉強には,インプットの受験勉強とアウトプットの受験勉強があります。インプットの受験勉強とは多くの受験生の方が考えている勉強方法です。つまり,教材などを読んで受験部門に関する技術や知識を頭の中にインプットすること(理解すること・覚えること)です。多くの方は「受験勉強=インプットの受験勉強」と考えていると思います。
インプットの受験勉強に対してアウトプットの受験勉強があります。アウトプットの受験勉強とは,インプットの受験勉強で頭の中にインプットした技術や知識に基づき試験問題に対する解答を答案用紙に書くための勉強です。
技術士第二次試験は記述式試験です。問題に対する解答を文章で答案用紙に書く試験です。そのため,技術士第二次試験とは,「頭の中にある解答を文章にしてそれを答案用紙に時間内で書く能力が要求される試験」です。
受験生の方からこのようなことを過去に聞いたことがあります。
*解答は頭の中にあったがそれを時間内で書くことができなかった。
*自分の考えている解答を自分が考えた通りに答案用紙に書くことができなかった(=自分の考えを正確に答案用紙に書くことができなかった)。
*頭の中がごちゃごちゃして解答として何を書いたらよいかすぐに整理できなかった。そのため,時間内で解答を書くことができなかった。
などなど・・・・
これらのことに思い当たるふしがある方は,アウトプットの受験勉強が不足していると思います。
冒頭で書いたように技術士第二次試験は記述式試験です。頭の中にインプットしたものを文字にしてアウトプットする試験です。試験に合格するためにはインプットの受験勉強とアウトプットの受験勉強とのバランスをとる必要があります。インプットだけに力を入れても的確にアウトプットができなければ不合格になります。
アウトプットの受験勉強とは,頭の中を整理する能力を向上させること,頭の中にある解答を的確に文章にして書く能力を向上せることなどです。これに加えるならば文字を手で書くスピードを向上させることです。
頭の中を整理する能力の向上,頭の中にある解答(=頭の中にあること)を的確に文章にして書く能力の向上は,日々の仕事の中でもレベルアップさせることができます。ただし,文字を手で書くスピードの向上は,日々の仕事の中でレベルアップさせることは難しいと思います。仕事では,パソコンのソフトを使って文字を書くためです。そのため,受験勉強の時間内でレベルアップさせてください。
アウトプットの受験勉強が不足していると思った方はアウトプットの受験勉強に力を入れてください。