先日,NHKテレビで放送している「NHKニュースおはよう日本」という番組で「スマホ脳」について特集していました。
スマートフォンが脳に及ぼすリスクを科学的に検証する「スマホ脳」という本がベストセラーになっているようです。
「NHKニュースおはよう日本」の中では,スマホを長時間使うリスクなどを紹介していました。このリスクは「集中力が失われること」だそうです。
この特集で参考になったことは,スマホなどのデジタル機器を使うことで「記憶の定着が妨げられること」です。人間は手間をかけて得た手がかりを結びつけることで情報が脳に定着するそうです。
単語の意味を辞書で調べた人とスマホで調べた人では調べた単語の意味の脳への定着に差がありました。スマホで調べた人より辞書で調べた人の方が単語の意味をしっかり記憶しているという実験結果が紹介されました。スマホの検索は多くの手間が割愛されるため脳に情報が定着しないそうです。
特集ではパソコンで検索することについては解説していませんでしたが,これは,スマホの検索だけではなくパソコンで検索する場合も同じだと思います。両方ともデジタル機器ですから。
単語の意味を調べるときなどはパソコンでこれらを調べます。もちろん,国語辞典で調べることもありますがほとんどパソコンで調べます。スマホを持っていますが,毎日ほとんどスマホを使わないからです。
パソコンでの検索作業は簡単ですが,確かに調べた単語の意味が脳に記憶されたという認識があまりありません。
いつ頃までかは覚えていませんが,以前は,漢字の書き方や単語の意味がわからないときには,手元に置いてある国語辞典を使って漢字の書き方や言葉の意味を調べていました。パソコンでの検索に比べて国語辞典で調べた方が確かに記憶できるような気がします。
例えば,「薨去」という単語を調べるとします。パソコンで調べる場合には「薨去」と書いて検索のボタンを押すだけです。しかし,国語辞典で調べる場合には,まず,「か行」のところを探し,次に「こうきょ」を探します。次に薨去の意味を確認します。
この作業は,パソコンで検索する場合に比べて手間がかかりますが「薨去」の意味がしっかり記憶できるように思います。また,調べた単語と同音異義語があるとその単語の漢字とその意味を確認することもあるので語彙力増えます。
最近,漢字が書けなくなっていると実感しているし語彙力も低下していると実感しているので,漢字の書き方がわからなかったり単語の意味がわからなかったりしたときには国語辞典を使うようにしようと思います。