令和3年度の技術士第二次試験での筆記試験の合格発表が10月26日(火)にありました。「やった! 合格した! 次は口頭試験だ!」という方,「残念・・・不合格だった・・・来年またチャレンジか・・・」という方,様々だったと思います。
口頭試験は,12月上旬から1月中旬頃まで行われるようです。
日本技術士会のウェブサイトには「新型コロナウイルス感染症に感染している者」,「感染症陽性者との濃厚接触者であると保健所より認定されている者」,「37.5度以上の発熱がある場合」などは受験できないのですが,「これらを理由とした追試験の実施は予定しておりません。また,受験手数料は返還いたしません」と書かれています。
これらの人が受験できないのは当たり前ですが追試験はないようです。口頭試験を受験する方は健康管理がこれまで以上に重要です。
口頭試験の内容は以下の通りです。
「筆記試験における記述式問題の答案及び業務経歴を踏まえ実施するものとし」と書かれているので,記述式問題で解答したことを整理するとともに自分の業務経歴の整理が必要です。
これまで何度か受験生から口頭試験対策について質問されたことがあります。そのときには,ノートを1冊用意して自問自答したことを書き出す方法を説明しました。
自分が面接官になったことを想定して,自分に質問し,その回答を書き出す方法です。
建設部門を受験したときも総合技術監理部門を受験したときもこの方法で口頭試験を乗り切りました。
例えば,「受験の動機は何ですか」,「業務内容の詳細に書いた業務をするうえで一番苦労したことは何ですか」,「3義務2責務とは何ですか」,「技術者に技術者の倫理がなぜ必要ですか」,「継続研さんをしていますか。具体的にどのようなことをしていますか」・・・
思い付く質問をどんどん考えて,質問とその回答を書き出します。
ただ,思い付くものを一気に書き出さないでください。質問がごちゃごちゃになり頭の中が整理できません。
【基本事項に関すること】,【業務経歴に関すること】,【記述式問題の解答に関すること】,【技術士法に関すること】,【技術者倫理に関すること】,【継続研さんに関すること】などの項目に分けたうえで自問自答してください。
建設部門のときも総合技術監理部門のときも100問ぐらい(たぶん)自問自答した(書き出した)と記憶しています。
このうち実際に質問されたものは数問だったと記憶していますが,これだけ自問自答すると口頭試験に対して自信が出てきます。「どんなことが質問されるのだろうか」という不安が軽減されるからだと思います。
また,時間があるときノートを見て回答を覚えることもしました。
「やってみよう」と思った方はトライしてください。
あと,質問には簡潔に回答してください。これも口頭試験でのポイントです。
2021年7月19日のブログも参考にしてください(こちら)。
筆記試験に合格した方は“技術士”まであと一歩です。準備をしっかりしてください。