弊社では,オーム社から「マンガでわかる技術文書の書き方」を出版しました。そこで,ジェイタプコブログで,「マンガでわかる技術文書の書き方」の内容を説明します。
本書は,2015年に出版した「技術者のためのわかりやすい文書の書き方」の全面改訂版です。2015年に「技術者のためのわかりやすい文書の書き方」を出版してから7年が経過しました。その後,この本の内容に,技術文書を書くための考え方を追加しました。また,具体的な書き方を整理・追加したことから今回全面改訂版を出版することにしました。
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「マンガでわかる技術文書の書き方」の内容の説明の第1回として,「本書での2015年度版からの主な変更・修正点」を説明します。主な変更・修正点は以下の7項目です。
(1)文書の名称の変更
「わかりやすい文書」を「内容が明確に伝わる技術文書」に変更しました。「わかりやすい文書」より,「内容が明確に伝わる技術文書」の方が文書の名称として具体的だからです。つまり,本書では,内容が明確に伝わる技術文書注)の書き方を解説しました。
_注):技術文書とは,報告書,会議や打ち合わせで使う資料,提案書,企画書,日常のメールなど,日常業務の中で書く文書のことです。
(2)本の構成の変更
マンガ部,会話形式部およびテキスト解説部の3部構成にしました。2015年度版はテキスト解説部だけでした。
(3)ルールと書き方の変更・追加
2015年度版では「6つのルールと17の書き方」でしたが,2022年度版では「6つのルールと18の書き方」としました。=
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(4)事例の内容の見直し(変更)
2015年度版では,書き方の事例を提示する場合,主に,土木関係の仕事で作成した報告書の中から参考となるものを選んで掲載しました。2022年度版では,特定の分野の内容ではなく誰が読んでも(見ても)わかる事例を掲載しました。
*様々な事例を使って書き方の解説をするのが本書の特徴の一つです。
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(5)書き方に関する考え方の追加
「1章:内容が明確に伝わる技術文書を書く」と「6章:内容が明確に伝わる技術文書を書くうえで必要なこと」を追加しました。
(6)実践編の内容の修正
2015年度版では,実践編として「試験での答案の書き方」を掲載しました。2022年度版では,実践編として,「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の3原則」と「6つのルールと18の書き方」の実践での使い方が確認できる内容にしました。具体的には,技術文書の修正前(Before)と修正後(After)の比較で実践での使い方を解説しました。
(7)その他の変更点
2015年度版で載せていた「技術力のレベルアップ」と「『わかりやすい文書の書き方』の考え方を使った受験勉強方法」を削除しました。ページ数の制限があったからです。
次回に続きます。