「マンガでわかる技術文書の書き方」の内容の説明の第8回として,3つの視点の中の「内容が明確に伝わる技術文書の書き方の技術:6つのルールと18の書き方(その2)」を説明します。
■ルール3:分けて書く
これは,チャンク化という考え方に基づくルールです。チャンクとは,認知心理学の用語で情報のかたまりのような意味です。チャンク化とは情報を分離することです。例えば,「3927016584」を「392,701,6584」のようなかたまりに分けること(チャンク化すると)です。情報をチャンク化すると記憶しやすくなります。
◆「書き方6:かたまりに分けて書く」
書き方6を使うときのポイントは,かたまりの見出しを付けることです。
◆「書き方7:箇条書きで書く」
書き方7を使うときのポイントは,箇条書きの落とし穴に落ちないことです。
◆「書き方8:表で書く」
書き方8を使うときのポイントは,表の内容を一層明確に伝える方法を考えることです。
■ルール4:視覚的に書く
これは,“見せる”という視点での考え方に基づくルールです。
◆「書き方9:写真や図を入れて書く」
書き方9を使うときのポイントは,写真や図に関して読み手に伝えたいことを簡潔にこれらに書き加えることです。
◆「書き方10:強調して書く」
書き方10を使うときのポイントは,強調すべき重要な内容を絞り込むことです。
◆「書き方11:まとまりを持たせて書く」
これは,見た目のまとまりや安定感を持たせるという考え方に基づく書き方です。2022年度版で新たに追加した書き方です。“整列・揃える”と“反復・繰り返し”という書き方があります。「デザインルールズ」という本を参考にした書き方です。
次回に続きます。