「読み手のことを考えて書くこと」で技術文書を楽しんで書くことができます。
例えば,親孝行のため両親を旅行に連れて行ってあげることを考えます。両親が,「いい所だね。連れきてくれてありがとう」と言っている姿を頭の中に浮かべながら旅行の計画を立てることを考えてください。
「場所はどこがいいかな,〇〇温泉にしてあげようか,△△旅館は歴史があり落ち着いた雰囲気だから二人も喜ぶだろう,スケジュールはどうしようか,〇〇温泉なら近くに観光地もあるので3泊4日ぐらいにしてあげようか,二人とも高齢なので長いと疲れるので2泊3日ぐらいにしてあげようか・・・」などと様々なことを考えて旅行の計画を立てると思います。両親に喜んでもらうため旅行について様々なことを考えます。
例えば,読み手が,「この業務報告書はわかりやすい(内容が明確に伝わる)」と言っている姿を頭の中に浮かべながら技術文書の書き方を考えてください。
「どのような構成にしようか,〇〇のような構成だとわかりやすいな,ここは,要点を冒頭に書こうか,ここは,かたまりに分けて書いたうえで箇条書きで書こうか,この内容は,写真や図を入れて書こうか・・・」などと様々なことを考えて技術文書を書くと思います。読み手から,「この業務報告書はわかりやすい(内容が明確に伝わる)」と言ってもらうため,業務報告書を書くうえで様々な書き方を考えます。
両親に喜んでもらうための旅行の計画について様々なことを考えるのは楽しいです。これと同じように,読み手から,「この技術文書はわかりやすい(内容が明確に伝わる)」と言ってもらうための技術文書について様々な書き方を考えるのは楽しいです。
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次回に続きます。