令和5年度の技術士二次試験対策として「“1分で理解できる解答”の書き方」を掲載しました。
この書き方のポイントは,「解答の要点と要点の説明を考え,これらに基づき解答を書くこと」です。
このポイントについて別な表現をすると「『解答を考え・解答を書くこと』を単純化する」になります。「単純化する」とは,「解答の要点と要点の説明を考え,これらに基づき解答を書くこと」です。
単純化しておくと,問題を読んだら「解答の要点をまず考え次に要点の説明を考える」と考えます。これらを考えたら次に「これらに基づき解答を書く」と考えます。「解答を考え・解答を書くこと」を単純化することで「1分で理解できる解答」を書くことができます。
単純化しておけば,解答を考えるときの頭の整理がしやすくなります。解答を考えるときには「解答の要点と要点の説明を考えること」だけに頭を使うからです。解答を考えるときの頭の中の混乱がありません。また,「解答をどのように書こうか」と考える必要もありません。
試験では,単純化できること考え,合格点が取れる解答を考えることに時間を使うべきです。
「“1分で理解できる解答”の書き方」のトレーニングが受験勉強の中でもできることを「“1分で理解できる解答”の書き方」の中の「6.参考(「1分で理解できる解答の書き方」のトレーニングについて)」で解説しました。「参考」としての内容ですが,このトレーニングの実践をお薦めします。このトレーニングをすることで「単純化すること」が自分のものになるからです。自分のものになれば,試験場で,「1分で理解できる解答」を確実に書くことができます。
「トレーニングをしなくても試験場で『“1分で理解できる解答”の書き方』を使って解答が書けるだろう」と思うかもしれません。しかし,予想問題が外れたり,勉強を十分にしていない問題が出題されたりしたときには頭の中が混乱して,「『“1分で理解できる解答”の書き方』を使って解答を書こう」という意識が頭の中から消えてしまうかもしれません。
トレーニングをすることでこのようなリスクが回避できます。また,「“1分で理解できる解答”の書き方」の中でも書きましたが,このトレーニングをすることで自分の弱点(勉強すべき内容)が明確になります。自分の弱点がわかれば勉強すべき内容も明確になります。
【参考図書】
森谷仁著,「マンガでわかる技術文書の書き方」,オーム社,令和4年3月25日