「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」を考えて業務内容の詳細を書くことで自分が技術士としてふさわしいことがアピールできます。
例えば,「立場」を書く場合,「設計の担当者」と書いても技術士にふさわしいことがアピールできません。このように書くと,「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー:リーダーシップ)がない」と判断される可能性があります。「設計の責任者」のように書けば技術士にふさわしいことがアピールできます。
また,問題と課題,技術的提案や技術的成果などを書くときも同じです。これらの結果だけを書いたら技術士にふさわしいことがアピールできません。結果を報告しているだけの内容だからです。
例えば,「〇〇が問題でありそれに対する課題は△△であった」のように書いても技術士にふさわしいことがアピールできません。このように書くと,「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー:問題解決)がない」と判断される可能性があります。「□□なので,〇〇が問題でありそれに対する課題は△△であった」のようなイメージで書けば,自分が担当した業務での問題や課題を高い技術力で抽出できたことがアピールできます。問題や課題を抽出するうえでの着目点を明確にすることが“問題解決”の能力の一つです。
技術的提案も同じです。「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー:問題解決)」が関係します。問題や課題に対してどのように技術的提案を考えたのかを書くことで技術士にふさわしいことがアピールできます。技術的提案を考えた着目点を明確にすることが“問題解決”の能力の一つです。
また,技術的成果を書く場合には結果だけを書いても技術士にふさわしいことがアピールできません。例えば,「技術的提案によってコストが30%削減できた」のような書き方です。このように書くと「だから何なの?」と思います。「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー:評価)がない」と判断される可能性があります。結果を評価し次段階や別の業務の改善につなげることなどを書くことが“評価”の能力の一つです。
業務内容の詳細を書くときには,技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)の内容を確認することが重要です。これを確認することで,業務内容の詳細に書くべきことがわかります。また,自分が技術士としてふさわしいことがアピールできます。
また,前回のブログで書いたように「内容を絞り込むこと」で業務内容の詳細に書く内容の完成度を高めることができます。