知り合いの新聞記者の方からいただいた資料の中から,「本質を理解する」という文章を紹介します。
◆本質をしっかり理解していないと,分かりやすく説明が出来ない。同様に何を切り捨てればよいか(切り捨てても大丈夫か),分らなくなる。新聞社に記者として入ると,最初に先輩から教えられることは「難しく書くことは簡単だが,分かりやすく書くことは難しい」ということです。書いていることを本人が完全に理解していないことがよくあります。本質を理解していないから「簡潔に説明できない」のです。理解していれば分かりやすい言葉に置き換えて説明が出来るはずです。「簡単なことは簡潔に」,「複雑なことも簡潔に」これが基本であり,分かりやすく伝えるコツです。
◆「複雑なことも簡潔に」書くためには,自分が「何も知らない人の立場に立つ」ように心掛けるとよいでしょう。何も知らない立場に立つことで,何から説明しなければならないか課題が分ります。何も知らない人に伝える気持ちで文章を書けば,分かりやすい文章になるはずです。
この内容は,「わかりやすい文書」を書ことと密接な関係があります。「わかりやすい文書」を書くうえで非常に重要な内容です。「本質を理解すること(パートⅡ)」で,この理由を説明します。
また,「本質を理解すること(パートⅢ)」では,今後,技術士を受験される方にぜひとも読んでいただきたい内容を書きます。