技術士の試験まであと1週間です。
受験生の方々への重要なアドバイスです。受験番号を必ず書いてください。試験が開始されたらまず答案用紙に受験番号を書いてください。「自分は受験番号を絶対に書き忘れない」と思っている方も多いと思います。しかし,試験場では何が起こるかわかりません。
受験番号を書き忘れて不合格になった友人がいます。10年近く前のことなので書き忘れた理由は忘れましたが,その友人はしばらく落ち込んでいました。合格点が取れる自信があったそうなので相当悔しかったと思います。
私も受験番号を書き忘れそうになりました。建設部門を受験したときのことです。
受験番号を書いてから試験問題を読めばよかったのですが,そのときは,試験問題を先に読んでしまいました。試験問題を読んだ瞬間頭の中が真っ白になりました。建設一般(旧制度での試験問題です)の問題の予想が外れたからです。
頭の中が「どうしよう」でいっぱいでした。頭の中が真っ白になったため,受験番号を書くことなどすっかり忘れてしまいました。
しかし,何とか建設一般の解答を書きあげました。
すべての試験問題の解答を書き終えたのが,試験官の「ハイ 時間です」の声とほぼ同時でした。この時,「アレ? 受験番号を書いたっけ?」と不安になったので,答案用紙を見たら受験番号が書いてありませんでした。また,頭の中が真っ白になりました。もう急いで受験番号を書きました。
このとき非常にラッキーだったのは,私が座った席がよかったことです。
早稲田大学で受験しましたが,私が受験したのが大きな教室(大講堂だったかも?)で,しかも席が後ろから2番目(たぶん)でした。すなわち,試験官が,問題と答案用紙を回収するまで時間があったことです。もし,前の方に座っていたら,受験番号を書けませんでした。
その年の受験で合格できたので,今でも,「答案用紙の回収直前に受験番号の書き忘れに気が付いたこと」,「座った席のおかげで受験番号を書く時間があったこと」を与えてくださった受験の神様に感謝しています。
試験が開始されたら,試験問題を読む前に必ず答案用紙に受験番号を書いてください。試験場では何が起こるかわかりません。