【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則11】
◆勉強方法を考える
◆概要版を作成する
自分が担当した業務の概要版をA3判の用紙1枚で作成してください。
概要版を作成することは受験勉強方法の1つです。理由は,「制限範囲内で何かをまとめる力」を鍛えることができるからです。
概要版を作成するうえのでポイントは,作成する概要版の枚数に制限を設けることです。例えば,A4版の用紙数枚以内やA3版の用紙1枚以内などです。お薦めはA3版の用紙1枚・2段組みで作成することです。
では,「なぜ,枚数に制限を設けるのか?」・・・それは,枚数に制限を設けることで以下の①~③の作業が必要になるからです。
①制限枚数以内で概要版を作成するための構成(目次)を考える。
②制限枚数以内で概要版を作成するため,構成(目次)に対する記述内容を考える。
③制限枚数以内で概要版を作成するため,記述内容に対する記述方法を考える。
*記述内容とは,「構成(目次)に対してどのような内容を書くか」ということです。「あれも書きたい,これも書きたい」では制限枚数をオーバーします。構成(目次)に対して,内容の重要度を考えて概要版を書く必要があります(優先順位を考えて書く)。
*記述方法を考えるとは,制限枚数以内で,記述すべき内容を書くため,例えば,「図を入れて書こう」,「表を入れて書こう」,「箇条書きにしよう」などど考えることです。内容を明確に伝えるため「重要な内容を強調して書こう」と考えることも必要です。
枚数に制限を設けずに概要版を作成することは簡単です。やったことを単純に羅列するだけで概要版が作成できます。しかし,これでは「制限範囲内で何かをまとめる力」がレベルアップしません。
制限範囲内の枚数で概要版を作成することで「制限範囲内で何かをまとめる力」が鍛えられます。なぜならば,概要版の作成には上記した①~③の作業が必要だからです。
技術士試験では解答を書くための枚数,すなわち,答案用紙の枚数が制限されています。具体的には,600字×1枚,600字×2枚,600字×3枚です。この制限範囲内,すなわち,制限文字数以内で,自分の頭の中にある解答を文章にする必要があります。すなわち,「制限範囲内で解答をまとめる力」が要求されます。
文字数に制限を設けずに解答を書くことは簡単です。考えたことを単純に羅列するだけで解答が書けます。
「制限範囲内で何かをまとめる力」=「制限範囲内で解答をまとめる力」です。
概要版を作成することで,「制限範囲内で何かをまとめる力」,すなわち,「制限範囲内で解答をまとめる力」のレベルアップを図ってください。