【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則27】
◆勉強方法を考える
◆予想問題を考える
技術士の試験を受験する方にとって,受験対策上の最大の関心事は「試験でどのような問題が出るか?」ということだと思います。
試験で出題される問題が事前にわかれば苦労しませんが絶対にわかりません。ただ,技術士の試験ではありませんが,時々,試験問題の漏洩に関するニュースを見ますが・・・。
技術士の受験勉強が本格的に始まると,受験指導を行っている会社などは問題を予想します。また,このような会社では,前年度の試験で問題が当たると,ネット上で「予想問題が○問当たりました」などと書いています。
建設部門を受験する方の多くが読んでいる建設関連の専門雑誌の「日経コンストラクション」でもこのような記事が出ています。
予想問題を考えることは重要な受験対策です。これは,技術士第二次試験だけに限ったことではありません。高校受験,大学受験,いろいろな資格試験・・・すべて試験での共通事項です。
今は,インターネットが普及しているので,パソコンなどで,予想問題に関する様々な情報が簡単に入手できます。私の知人の受験生は,毎日のようにパソコンで予想問題に関する情報を調べているようです。
私が受験したときには,まだ,パソコンが普及していませんでした。当然,インターネットで予想問題に関する情報を調べることなどできませんでした。そのため,過去問を調べたり,建設分野の動向などを考えたりして自分で予想問題を考えました(受験部門は建設部門です)。また,社内の受験生同士で予想問題を考えました(建設部門を受験したときは会社員でした)。
今年受験される方は,インターネットなどから得られる予想問題に関する情報だけを頼りにするのではなく,予想問題を自分でも考えてください。
でも,「予想問題を自分でも考える」と言われても,「何をどのようにして考えるのか」がわからないかもしれません。しかし,残念ながら,「予想問題は○○のように考える」などという決まった方法はありません。
そのような方は,まず,過去にどのような問題が出題されているのかを把握してください。過去問は予想問題を考えるうえでの重要な情報源です。
択一式問題では,明確な出題傾向があると思います。出題傾向を把握すれば問題を予想できます。過去問の出題傾向を把握する方法については過去のブログを参照してください。
*択一式問題の出題傾向を確認する(建設部門の方へ):(こちら)
注):このブログは,基本的に建設部門の方が対象ですが,他部門の方も参考になると思います。
記述式問題では,過去問を主キーワードと副キーワードに分けてこれを一覧表にしてください。過去問を一覧表にしてみるとその出題傾向がわかると思います。そのうえで,「今年は○○が出そうだ」と予想してください。
過去問を主キーワードと副キーワードに分ける方法は過去のブログを参照してください。
*過去問を調べる(その1):(こちら)
*過去問を調べる(その2):(こちら)
さらに,自分が調べた過去問の出題傾向とインターネットなどで調べた予想問題に関する情報を組み合わせて予想問題を考える方法もあると思います。
また,課題解決能力に関する問題は,社会の動向(AIの普及など)や日本の社会の中で課題になっていること(少子高齢化など)に沿った問題が出題されることもあります。そのため,日々,テレビのニュース,ネットで配信されているニュースあるいは新聞などを通して社会の動向を確認することも予想問題を考えるうえで重要です。
予想問題を考えることも重要な受験勉強の方法の一つです。
“彼を知り,己を知れば,百戦殆うからず”
予想問題を考えることで“彼を知る”からです(こちら)。
試験までまだ4ヶ月あります。予想問題を考えてみてください。