今回のブログは,前回のブログ(こちら)の続きです。
JTAPCOブログでは,これまで,過去問の分析方法として過去問をキーワードで分類する方法を紹介しました(こちらとこちら)。過去問をキーワードで分類すると試験問題の出題傾向がわかるからです。
過去問をキーワードで分類してみると,過去にも同じキーワードの問題が出題されていることがわかります。
過去10年間での問題のキーワードを調べた結果,「問題のキーワードがすべて異なっていた」などということはありません。部門・選択科目が同じであれば,年度が変わってもその部門・選択科目で求められる技術は変わらないからです。
ここで,過去10年間で3回同じキーワードの問題が出題された例を紹介します。「建設部門・道路」です。
問題のキーワードは“無電柱化”です。無電柱化についてはこちらを参照のこと。
平成21年度(平成25年度の試験方法の改正前),平成27年度および平成30年度(平成25年度の試験方法の改正後)の3回です。
【平成21年度】
【平成27年度】
【平成30年度】
建設部門の他の選択科目でも,また,他の部門(選択科目)でも「建設部門・道路」のように,10年間で同じキーワードの問題が何回か出題されていると思います。
このように,過去問をキーワードで分類すると試験問題の出題傾向がわかります。
2018年9月7日に掲載したブログ(こちら)で紹介したHさんも応用理学部門での過去10年ぐらいの問題を分析し(Hさんはキーワードでの分類も行ったそうです),その結果に基づき受験対策を考えました。これが,1回の試験で合格できた理由の1つです。
また,出題傾向がわかれば,例えば,「今後も,無電柱化の問題が出題される可能性があるので無電柱化に関する勉強をしよう」と思います。
ところで,このとき,「無電柱化に関して何から勉強したらよいか?」と思うことがあるかもしれません。
そのようなときには,出題内容を確認してください。
次回のブログで,「出題内容の確認に関すること」を書きます。