10月30日(火)に技術士第二次試験の筆記試験の合格発表があります(予定)。
今年受験された方は発表の日まで落ち着かないと思います。特に,自己採点で合否が微妙な方は「合格か?」,「不合格か?」という気持ちだと思います。
現在は,日本技術士会のホームページで筆記試験の合否が確認できます。
私が建設部門を受験したときにはインターネットというものがなかったのでこのような方法では合否が確認できませんでした。インターネットという技術は確立されていたのかもしれませんが,一般の人が簡単に利用できる技術ではありませんでした。パソコンのOSもMS-DOSでした。
合否を確認する方法は以下の3通りでした(たぶんこの3通りだと思います)。
■官報で合否を確認する。
■科学技術庁に行って合否を確認する。
*私が受験したときにはまだ文部科学省は存在しませんでした。そのため,技術士の資格は科学技術庁の管轄でした。
■日本技術士会に行って合否を確認する。
*東京では確認できました。地域本部での確認の可否は未確認ですがたぶん可能だったと思います。
私は,科学技術庁に行って筆記試験の合否を確認しました。合格発表の日に都内で打合わせがあったので,打合せが終わったあと帰社する前に科学技術庁に行くことができたからです。
霞が関にある科学技術庁に行くとロビーにテーブルが数台置かれておりその上に合格者の受験番号と名前が書いてある冊子が置いてありました。4~5冊の冊子が置いてあったように記憶しています。
その当時はまだ個人情報の扱いが厳しくなかったのでその冊子には受験番号と氏名が記載されていました。官報にも受験番号と氏名が記載されていました。今では考えられません。
科学技術庁に行ったのが午後4時頃だったので合否を確認していたのは数人の方でした。
ドキドキしながら冊子をめくりました。
「建設部門・土質及び基礎」のところを見ると自分の受験番号と氏名が記載されていました。
自己採点で合否が微妙だったので,自分の受験番号と氏名を見たときには本当にうれしかったです。思わずガッツポーズをしました。
面接試験の結果も霞が関の科学技術庁に行って確認しました。
面接試験でミスを犯したので不合格を覚悟していましたが,自分の受験番号と氏名を見たときには筆記試験のとき以上にうれしかったです。ガッツポーズをしながら小さな声で「ヨシッ!」と言ったのを覚えています。
技術士第二次試験の合格発表の頃になると科学技術庁に行って試験の合否を確認したときのことを思い出します。