大規模停電

2019年9月1日(日)の防災の日NHKスペシャルでは,ブラックアウトをテーマとした番組を放送していました(こちら)。

巨大都市 大停電
〜“ブラックアウト”にどう備える〜

この番組は,北海道胆振東部地震に伴い発生した“ブラックアウト”に関する内容です。

北海道胆振東部地震とは,2018年(平成30年)9月6日に発生した北海道胆振地方中東部を震源として発生したマグニチュード6.7の地震のことです。

ブラックアウトとは,あるエリアの全ての電力供給が停止し,大規模停電が起きることです。日本でブラックアウトが起きたのは,現在の9電力体制になってから初めてのことです(沖縄電力管内を除く)。

ブラックアウトの原因は,北海道胆振東部地震により苫東厚真火力発電所をはじめ道内全ての火力発電所が緊急停止したからです。つまり,北海道胆振東部地震では,大きな電力の供給源となっていた発電所が停止してしまったことなどから電力の需要と供給のバランスが崩れ,停電が引き起こされました。この結果,道内全域の約295万戸で停電が発生しました。

この大規模停電は3日目にはほぼ収束し,地震発生3日目以降にようやく平常に向かいました。

この大規模停電によって,医療現場に多大な影響が及び,また,物流システムも寸断され食料品などの供給不足も発生しました。その他にも,北海道での経済や市民生活にも様々な影響が出ました。

この番組では,今後発生が予想されている首都直下地震に伴い首都圏で大規模停電が発生したことを想定して,大規模停電発生時の問題や課題などを放送していました。

ところが,この番組の放送のちょうど一週間後に台風15号による大規模停電が千葉県で発生しました。今回の停電は,ブラックアウトに伴うものではありませんが,千葉県内の多くの地域で停電が発生しました。現在も多くの地域で停電が続いています(9月16日朝現在約9万戸です)。また,停電に伴い断水したり通信障害が発生したりしています。

北海道で発生したブラックアウトや千葉県で発生した大規模停電を見て,“電気が通ることで現代社会が成立していること”を実感しました。

NHKでは,テレビとラジオで千葉県での生活情報を毎日定期的に放送していますが,その中で,スマホが充電できる場所の情報も伝えています。これなど,スマホが日々の生活に欠かせない物になっていることを証明しています。

平成30年は,多くの自然災害が発生しました。平成30年7月豪雨による被害,平成30年台風21号による被害,平成30年北海道胆振東部地震による被害です。

これらの自然災害を受けて国は,「防災・減災,国土強靱化のための3か年緊急対策」を発表しました(こちら)。

具体的な緊急対策の内容に「電力インフラ緊急点検」は盛り込まれていますが,「電柱の破損対策や倒木などによる電線の破損対策」のような内容は含まれていません。県だけではなく国も今回千葉県で発生したような大規模停電を予想していなかったと思います。

今回の大規模停電は想定外の自然災害だったと思います。

千葉県で発生したような大規模停電は千葉県だけの問題ではありません。全国どこでも起こりうること(災害)です。

千葉県で発生した大規模停電を他人事と考えずに,自分が住んでいる地域で長期間停電が発生したことを考え,長期間の停電に備えての対策を今から考える必要があると改めて感じました。

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