【技術士第二次試験・受験勉強方法の鉄則:34回】
◆受験勉強方法を考える
◆建設部門での必須科目に対する受験勉強方法のポイント
今回のブログは,建設部門の方を対象とした内容ですが,他部門で受験される方にも参考になるかもしれません。関心のある方は今回のブログを読んでください。
日本技術士会がウェブサイト上で公開している必須科目の出題内容は以下のとおりです。
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題の観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
必須科目の問題の解答を考えるためには,建設部門に関連した現代社会が抱えている様々な問題に対する幅広い知識が必要です。
すなわち,建設部門での必須科目に対する受験勉強方法のポイントは,解答を考えるための幅広い知識が入った引き出しを頭の中に多数造るための勉強をすることです。
建設部門を受験する多くの人が国土交通白書を読んでいると思います。国土交通白書を読めば,解答を書くうえでの重要なキーワードがわかります。しかし,解答を考えるための幅広い知識が入った引き出しを頭の中に多数造るためは,国土交通白書を読むだけでは不十分です。
様々なものを教材として勉強することで,幅広い知識が入った引き出しを頭の中に多数造ることができます。
例えば,日経コンストラクションを読むことや建設部門に関連した内容をテーマにしたテレビ番組(例えば,NHKスペシャルなど)を見ることでも引き出しを造ることができます。
例えば,日経コンストラクションの「2019年8月26日号:点検2巡目の正念場」を読むと,ドローンを使った点検方法や点検・補修業務の新しい発注方法などが出ています。これらの内容は,インフラの維持管理の問題に対する解答を考えるうえで参考になります。。
また,2020年2月29日(土)の夜にNHK総合テレビで放送された「東京リボーン 第4集 巨大インフラ 百年残す闘い」を見ると,社会インフラの維持管理に関する今後のポイントを学ぶことができます(こちら)。また,首都高速道路の橋梁点検の最先端の技術を学ぶことができました。これらの内容は,インフラの維持管理の問題に対する解答を考えるうえで参考になります。
ここでは,日経コンストラクションを読むことや建設部門に関連した内容をテーマにしたテレビ番組(例えば,NHKスペシャルなど)を見ることを例にして,幅広い知識が入った引き出しを頭の中に造る方法(勉強方法)を紹介しました。
重要なことは,「解答を考えるための幅広い知識が入った引き出しを頭の中に多数造ろう」という意識を常に持つことです。この意識を持てば,自分の周囲に引き出しを多数造るための教材がたくさんあることに気が付きます。
例えば,一般紙を読んでも「この記事は解答を考えるうえで参考になる」と気が付くこともあると思います。
また,この意識を持てば,「引き出しを造るための教材は何かないか?」と自分から教材を探します。
技術士第二次試験までまだ4か月あります。今日から,解答を考えるための幅広い知識が入った引き出しを頭の中に多数造るための勉強をしてください。
最後に・・・
ニュースを日々見たり新聞を日々読んだりして,「現代社会が抱えている様々な問題とは何か?」を考え,様々な問題と建設部門との関係を考えるようにしてください。
例えば,今,日本(世界)で流行している新型コロナウイル感染症の問題もその根幹にあることを考えると建設部門との関係が見えてくるかもしません。危機管理(リスク管理)の問題はないでしょうか? 情報発信方法や情報の受け取り方の問題はないでしょうか?・・・・